ハチモドキハナアブの一種 Primoceromyia petri (Herve-Bazin)

本日、見たことのないドロバチの仲間に出会い、写真にも撮ることが出来た。

と思っていたのだが、撮った写真を見返して、悟った。ハチじゃないハエの仲間だと………。

気がついた理由は、翅の付け根に平均棍(後翅が退化したもの)が見てとれたからである。

大きさは、体長で15ミリぐらいだったのではないだろうか。

上のような写真のハチモドキハナアブの仲間を、ざっと調べたところ、ハチモドキハナアブ、ヒサマツハチモドキハナアブ、ケブカハチモドキハナアブの3種が知られていることが分かった。そして、ハチモドキハナアブとして紹介されているものは、腰のくびれがもうちょっとメリハリがあり、頭部の黄色い小点が、上の写真のように存在しない(胸部には、黄色い斑点はある)タイプである。

そして、個人的には、上の写真の個体をケブカハチモドキハナアブとしたいところなのだが、厄介なことに、ネット上では、全く別物のケブカハチモドキハナアブが存在してしまっているのである。

こうなって来ると、どっちが本物のケブカハチモドキハナアブかという事になるが、私は、そもそも今回のハチモドキハナアブの仲間が、黒地にレモンイエローの縞紋様のドロバチの仲間に擬態していることを考慮すると、上の黒字にレモンイエローの縞が有り、脚が黒い個体をケブカハチモドキハナアブとしたいところである。

何故なら、もう一つのタイプは、脚部が茶色で、ドロバチに擬態しているようには見えないからである。もちろん、ハチモドキハナアブにも、色々なタイプのハチに擬態している系統があったりするのかもしれないが……。

オオユスリカ ? 雄

昨晩、家の近所の外灯下で見かけて、写真に撮っていた。

大きさは、触角の先から尾の先までで、1センチぐらいだったと思う。直ぐに、ユスリカの仲間であることは分かったが、蚊の仲間にしては大きいというのが、第一印象である。

あとは、何ていうユスリカの種類かという事であるが、蚊の仲間も、ハエの仲間同様に、しっかりとした種の分類がされていない印象である。

ネット上の写真や記事を参照すると、オオユスリカの雄というのが妥当なのではと思った。

幼虫は、大きな池や湖に生息するとの事だが、大きな湖や池が、どれぐらいのサイズを指しているのか分からないが、直ぐ側にそれらしきものは存在しない。

ただ、ユスリカ類の幼虫は、所謂、川釣りをする人なら絶対知っているアカムシというタイプである。この、アカムシなら、家の池やタライの中でも、自然に発生しているのを見かけるが、そうしたアカムシが、どのユスリカになる等の実験や研究の記事は、ネット上では、パッとは見つからなかった。

ガガンボダマシの一種

数日前に我家の外灯下で見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、体長12ミリぐらいで、脚の長さも入れると2センチ以上になり、決して小さい印象ではない。

しかし、そろそろ我家の外灯下に現れ始めた様々なガガンボ達と比べると、やはり、脚の長さが全然短い気がする。今回学んだガガンボダマシという種とガガンボ達を一瞬で見分ける自分なりの方法があるとすると、前脚の第一節の長さが、ガガンボダマシの方が全然短い。ガガンボの特徴は、この部位が異常すぎるぐらいに長いことがあると思う。

さて、このガガンボダマシという科であるが、殆ど研究がされていない科の気がする。一方、同じくガガンボと名に付くガガンボ科の方も、決して研究が進んだ科とは言い切れない気がするし、近隣で見かけて写真に納めたガガンボの種に行き着けないケースがよくある。そして、ガガンボダマシ科は、更に未開拓未研究の科である事は歴然である。

ところで、上の写真のガガンボダマシは、初めて見たというわけではなく、我家の外灯下では、たまに見かける種である。次回は、捕獲するなりして、もうちょっと明るい場所で鮮明な写真を撮ってみたいと思う。