我家のある地域の水路には、このツチフキという魚が沢山生息している。冬場(夏場には、あまりガサガサの網に入らない)には、かなりガサガサした網に入ってくる。
全長10センチ前後のとても可愛いらしい小魚で、本来の生息地域は、濃尾平野、近畿地方、山陽地方、九州北西部と言われているが、1960年代からは、関東の霞ヶ浦水系でも生息が確認されている。
似た魚に、ツチフキより少し大きく育つカマツカという魚が居るが、カマツカが砂底を好むのに対して、ツチフキは泥底を好むとの事である。
このツチフキを丁寧に捌いて油で揚げて食べた事が有るが、とても美味しかった記憶がある。アッサリ白身で、ハッキリした旨味もあり、冬場という事もあったのか臭みも全然無く、淡水/海水の色々な魚と比べても、結構美味しかった記憶がある。
以下に、近所で捕まえたツチフキの写真を、オスとメスの違いの解説付きで載せておく。
オスの背鰭は、メスのものより、大きくなり、先端が伸びてる特徴がある。あまり触れられていないが、尾鰭も、オスの方が尖っている気もする。そして、オスの方が、メスよりも大きく成長する。
一方、メスは背鰭がオスのものより小さく、あまり先端が尖っていない傾向にある気がするし、尾鰭も尖らず丸っこい印象。顔も、オスよりデコボコしてなく、サラッとした印象。