ツチフキ

我家のある地域の水路には、このツチフキという魚が沢山生息している。冬場(夏場には、あまりガサガサの網に入らない)には、かなりガサガサした網に入ってくる。

全長10センチ前後のとても可愛いらしい小魚で、本来の生息地域は、濃尾平野、近畿地方、山陽地方、九州北西部と言われているが、1960年代からは、関東の霞ヶ浦水系でも生息が確認されている。

似た魚に、ツチフキより少し大きく育つカマツカという魚が居るが、カマツカが砂底を好むのに対して、ツチフキは泥底を好むとの事である。

このツチフキを丁寧に捌いて油で揚げて食べた事が有るが、とても美味しかった記憶がある。アッサリ白身で、ハッキリした旨味もあり、冬場という事もあったのか臭みも全然無く、淡水/海水の色々な魚と比べても、結構美味しかった記憶がある。

以下に、近所で捕まえたツチフキの写真を、オスとメスの違いの解説付きで載せておく。

オスの背鰭は、メスのものより、大きくなり、先端が伸びてる特徴がある。あまり触れられていないが、尾鰭も、オスの方が尖っている気もする。そして、オスの方が、メスよりも大きく成長する。

一方、メスは背鰭がオスのものより小さく、あまり先端が尖っていない傾向にある気がするし、尾鰭も尖らず丸っこい印象。顔も、オスよりデコボコしてなく、サラッとした印象。

ヒメヒゲナガカミキリ

数日前に、テラスに見慣れないカミキリムシが居たので、写真に収める。

このカミキリの第一印象は、カミキリとしては小さめ。触覚が凄く長いように感じるであった。

この印象を基にネットで調べていた結果、ヒメヒゲナガカミキリという事が分かった。

このヒメヒゲナガカミキリは、地域によって、模様に地域差があるようで、私が住む関東地方のものは、小さなつぶつぶ模様のところが黄色味がかっていると紹介している記事に幾つか出くわしたが、茨城県南部の我家の庭に居たものは、白いふうに見えた。

このヒメヒゲナガカミキリの習性や特徴は、広葉樹全般に寄ってくるぐらいの情報しか出てこないで、思いの外ネット上に現れず、このカミキリが、頻繁に人の目に付くカミキリではない事を暗示しているのかなとも類推したい気がする。

こういうカミキリこそ、各地の市民の観察によって、特徴や習性が解明されていく必要のある昆虫のひとつなんだろう。

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2021年5月25日追記

数日前に我家の外灯下で再び見かけた。上の投稿の個体が斑のところが黄色がかっていないと記述しているが、今回の個体は確実に黄色味を帯びていた。

アオドウガネ

ちょうど1年前の今頃、庭の芝生の中の雑草を抜いていた時に、芝生の中から、こいつが這い出て来た。

前々から、芝の中に居る幼虫の正体が知りたかった私としては、こんなラッキーな事はなかった。我が家の芝生の中に棲息しているコガネムシの幼虫が何種類居るかは分からないが、少なくともその一種は、このアオドウガネで間違いないと思う。

アオドウガネと断定した理由は、鞘翅からはみ出している長毛の毛束が見て取れるからである。この特徴は、本種アオドウガネと近似種のドウガネブイブイの特徴であるが、ドウガネブイブイの方が、体色が緑というよりはもっと銅色をしている様に思われる。ドウガネブイブイの実物を見た事が無いが、燻んだ5円玉みたいな色合いの写真で、紹介されているものを目にする。

ちなみに、このアオドウガネは、元来は暖かい地域(本州中西部や九州や四国や南西諸島)だけで見られていた様だが、近年は関東でも普通に見られる種になって来ているらしい。南の宮古島では、主要作物のサトウキビの根をアオドウガネの幼虫が食し枯死させてしまうケースがよくあるらしく、誘引トラップ等による対策が取られているとの事である。