チャコウラナメクジ

我家の庭に、2種類のナメクジが棲息しているのは最近掴んだが、1種はフタスジナメクジ、もう1種が、このチャコウラナメクジである。

このチャコウラナメクジは、元々の生息地は、ヨーロッパのイベリア半島(要は、スペインやポルトガルが有る半島)と言われていて、日本には、戦後1950年代後半に米軍の輸入物資にに混じって入ってきたと言われている。そして、それまで居たこれまた外来種であり日本のナメクジの優占種であったキイロナメクジに取って代わる形で、今や、一般的に一番よく見かけられているナメクジというのが通説である。

この写真が取られたのは、データでは、2016年の11月20日になっていたけど、屋外だと一年の寿命と言われているチャコウラナメクジも、そろそろ寿命が来る頃だったのかな。写真だと比較するものが無く分かりづらいが、結構大きく丸々と太った個体だったのを覚えている。数匹へばり付いていたのも覚えている。

ちょうど、植木鉢の受け皿の下に張り付いていたものを写真に写したのだが、今、写真を見返すと、ナメクジの糞みたいのが、結構写っているのに気が付いた。この受け皿は、逆さまにして写しているので、糞も逆さの状態でも、簡単には落ちない粘着質が含まれているような気がする。

最近は、我家の庭で、ナメクジを殆ど見かけなくなったけど、ナメクジを捕食している生物は、なんなんだろう?と思う。石の下などに隠れているナメクジの住処に滑り込んで行けるのは、やはりコウガイビルなのかなぁ〜と推測する。

ちなみに、この写真を撮った時、直ぐ隣に同じような植木鉢の受け皿が有ったのだが、その下には、かなり太めのコウガイビルが居た。差し迫っている危険(被捕食)に気が付く能力は、ナメクジは薄いみたいだね。

最後に、このチャコウラナメクジは、日本生態学会の定める日本への侵略的外種ワースト100に入っている。ナメクジ類は、広東住血線虫の寄宿種になっている事が突き止められているし、農作物に被害も与えるし、なんか生態系にどんなメリットがもたらされているのかの解明がされないと、なんか人類のエゴだと居なくても良い生物に思えてしまう。