ドジョウ

私が住む地域というか、もう少し範囲を狭めて私の住む地区で採れるドジョウ(泥鰌)達を眺めていて気が付いた事が有るんだが、同じ場所で捕まえたにしては比較的模様のパターンが多岐に渡っている気がする。他の場所によっては、同じパターンばかりが採れる経験もあるという前提で話している。

この辺に関しては、今後もドジョウを捕まえるたびに、少し時間に余裕があれば、模様を観察して、何か一定の法則を見出してみたいなと思うが……多分、そんな時間が持てるかどうか。

さて、今回の投稿ではドジョウの栄養価と味について書いてみることにする。昔はよく食べられていたみたいだが、現代人は殆ど食べることは無くなってしまったのではと思われるドジョウだが、栄養の面では、かなり優等な食材の気がする。カルシウムやビタミンDが大量に含まれていて、他にも色々な身体の維持に必要な栄養素が含まれてるらしい。

味に関しては、私が食べる限りの個人的な感想を述べるなら、他にもっと美味しい魚いっぱい有るよって思ってしまうのは否めない。大雑把な味の感想を言うと、食味の中に苦味のようなものを感じてしまう。(表現するならシシャモとかメザシのような苦味を)

私は、ドジョウを食べるに当たっては、十分に綺麗な水でドジョウの身を清めた後で、硬い骨や鰭(ヒレ)が口に残りそうな頭部の方から肛門までを斜めに切る形で、内臓も全て出してしまい、おまけに生臭さの元凶になりそうな皮のヌメリ成分も塩で念入りにもみ洗いして、極小の鱗の凹凸に入ってそうなヌメリ成分までも、包丁でシゴいて取り除く念の入った下準備を経て、更に真っ新の油で唐揚げにして、川魚の生臭成分を究極に全部飛ばしてしまおうとの算段で料理し、そして食すのだが、美味しいと感じるよりは、滋味なる味?と表現したくなる。それが、私のドジョウの味への率直な感想である。大げさに言うと、良薬は口に苦しみたいな気分になる。

ドジョウほど全然ヌメリは無いが、同じ場所で取れたツチフキという魚を、ほぼ同じ料理法で料理し食すと、「上品な白身で美味しい!」と思ってしまうから、料理法で無く、ドジョウ自体の味が問題なんだと思う。微妙な苦味の元は、体内に含まれるカルシウムの多さなのかは確証はないが、泥鰌専門の料理屋(養殖を使っている気がする)とかで、どんな味で、提供されているのか、少し興味が湧いて来た。今度出かけてみたいものである。

この泥鰌の栄養価や、それほど高くなさそうな養殖コストの事を考えたりしたら、もっともっと再注目された方が良い食材の気がするが、現代人の大半は、そんな知識には辿り着かない。食料の低コストでの国内自給自足に大きく貢献しそうな食材の気がする。同じ様に、カルシウムを効率的に取れそうな食材に牛乳が有るけど、ドジョウに多く含まれるビタミンDやリンの含有量も含めて、色々研究した方が良い食材だと思うんだよな〜。

ちなみに、牛乳に環境ホルモンの影響等の隠された危険が無く、ドジョウとほぼ同じ栄養価や栄養バランスなら、私は牛乳派🥛になるかな。(笑)

最後に、ドジョウのオスとメスの違いが分かる写真をアップして、この投稿を締めくくることにする。

ドジョウのオス。胸ビレが大きく、ちょっと芯が有りそうで、固そう。

続いて、メス。

テナガエビ

この投稿の写真のエビは、昨年の1月に近所の用水路の枡を網でガサガサした時に捕まえたエビを写したものである。

採った直後から、テナガエビだということは、分かった。でも、少し、えッて思ったのは、海から結構離れた内陸の、しかも小河川から派生してる水路の最上部の方のこれ以上は昇れませんよっていうどん詰まりの最期の落ち込み(枡)で採れた事実だった。

私の知識で、このテナガエビやスジエビという種類は、卵から孵(かえ)った幼生は、流れ流れて、海(汽水域)へと下り1ヶ月半ぐらい過ごした後、また上流へと遡ってくるという習性を知っていたからである。

海までは、随分距離が有るし、途中に幾つかの水門があるからで有る。また、海の方へと流れ下った幼生が、再び捕獲した地点まで戻って来る道のりは、大冒険だろうなと想像した。

そして、少し憶測したのは、海の方まで下っているイメージで捉えているけど、テナガエビの幼生成長に関与してるのは、純粋に水の中の塩分とかの成分とか比率が関係してるのではと思った。海までに幾つもの水門が存在していて、その水門を水質の境に捉えている事が多いけど、意外と上流の方まで、実際は汽水であり、そんなに海の方までは、実際は下ってない個体達も居るのではと思ったのである。

これを唱えたのには、他にも根拠が有って、では、なんでモクズガニは、昇って来てないのと疑問に思ったからである。近くの小川で捕まえた事がない。モクズガニの遡上には、やはり幾つもの水門が障壁になっているのではと感じたからである。テナガエビの遡上にも、水門は障壁になっている気がするんだが……

今度、私の住む地域から海まで、川の流速と同じ速さで、どれだけの時間で辿り着け、またエビみたいな泳ぐより歩いて遡上して来てそうな小さな生き物がどれぐらいで昇ってこれるのかを、ざっと計算でもしてみようかな。

チャコウラナメクジ

我家の庭に、2種類のナメクジが棲息しているのは最近掴んだが、1種はフタスジナメクジ、もう1種が、このチャコウラナメクジである。

このチャコウラナメクジは、元々の生息地は、ヨーロッパのイベリア半島(要は、スペインやポルトガルが有る半島)と言われていて、日本には、戦後1950年代後半に米軍の輸入物資にに混じって入ってきたと言われている。そして、それまで居たこれまた外来種であり日本のナメクジの優占種であったキイロナメクジに取って代わる形で、今や、一般的に一番よく見かけられているナメクジというのが通説である。

この写真が取られたのは、データでは、2016年の11月20日になっていたけど、屋外だと一年の寿命と言われているチャコウラナメクジも、そろそろ寿命が来る頃だったのかな。写真だと比較するものが無く分かりづらいが、結構大きく丸々と太った個体だったのを覚えている。数匹へばり付いていたのも覚えている。

ちょうど、植木鉢の受け皿の下に張り付いていたものを写真に写したのだが、今、写真を見返すと、ナメクジの糞みたいのが、結構写っているのに気が付いた。この受け皿は、逆さまにして写しているので、糞も逆さの状態でも、簡単には落ちない粘着質が含まれているような気がする。

最近は、我家の庭で、ナメクジを殆ど見かけなくなったけど、ナメクジを捕食している生物は、なんなんだろう?と思う。石の下などに隠れているナメクジの住処に滑り込んで行けるのは、やはりコウガイビルなのかなぁ〜と推測する。

ちなみに、この写真を撮った時、直ぐ隣に同じような植木鉢の受け皿が有ったのだが、その下には、かなり太めのコウガイビルが居た。差し迫っている危険(被捕食)に気が付く能力は、ナメクジは薄いみたいだね。

最後に、このチャコウラナメクジは、日本生態学会の定める日本への侵略的外種ワースト100に入っている。ナメクジ類は、広東住血線虫の寄宿種になっている事が突き止められているし、農作物に被害も与えるし、なんか生態系にどんなメリットがもたらされているのかの解明がされないと、なんか人類のエゴだと居なくても良い生物に思えてしまう。