ヒメホソアシナガバチ

本日午前中、前から目を付けていた近隣の森林に踏み入って、見つけた昆虫や植物の写真を片っ端から撮ってみた。

野生のヤブランが有ったので、写真に収める。ヤブランが、綺麗に写るように、周りのドクダミを取り除いたりして、まぁ満足の行くヤブランの写真が撮れたと思う。家で、その写真を見返していて、あるものが偶然写っているの気が付いた。

かなり大きな蜂の巣である。蜂の羽音もしなかったし、全く気が付かなかった。ヤブランの周りの草の整理をしている時に、よく刺されないで済んだなと、幸運に感謝した。

蜂の巣のところをアップにしたものが以下の写真。

ヒメホソアシナガバチのようである。このヒメホソアシナガバチは、あまり人目に付かないようなところに生息するアシナガバチらしく、都道府県別のレッドデータでは、絶滅危惧Ⅱ類や準絶滅危惧種に指定している県もある。

近くで、この蜂が1匹だけ飛んでいるのは気が付いていたけど、知らないだけで、こんなニアミスをしていたとは…。刺されないで、本当に良かった。

ヌマガエル

先ず最初に、我が家の庭には、このカエルが何故か居る。存在に気が付いたのは、今年の春先。昨年辺りから、草薮に飛び込む茶色いカエルを目撃していたのだが、ずっと私が好きなアカガエルだと思っていた。ただ、個体が少し小さめなのと、赤茶色っぽいとは言えない焦げ茶の印象が、気にはなっていた。あと、ジャンプ力の強さも気になっていた。

そして、今年の春先に、夜に懐中電灯を片手に庭の草むしりをしていた時に、ジッとしているこのカエルに、何回か遭遇したのであった。その時の印象は、背中の白いライン。そして、どう見てもアカガエルでは無いなと認識した。あと、腹部が白いところも見逃さなかった。

ネットで、調べたところ、ヌマガエルであると分かった。似た種類に、ツチガエルも居るが、何故ツチガエルでは無いと断定していたかというと、体のイボイボがツチガエルほど際立っていなかったのと、腹部の白いところである。

同時に、どうして、このカエルが、我が家の庭で生息して居るんだろうとの疑問が生まれた。庭の色々な場所でたまに見かけるのだから、たまたま何かに紛れて持ち帰ってきてしまった数匹のオタマジャクシが成長したとも考え難い。我が家の庭には、野良猫や蛇や鳥達と天敵は多いはずである。庭のタライで知らない内に卵とかが孵化したとしか考えられない。臭いなと思うのは、今から5年ぐらい前にの4月の半ばの寒い日に、筑波山の隣の宝キョウ山麓の水田に、アカガエルの卵にしか見えない卵塊を見つけ、少し持ち帰ったものを、庭のタライに入れた記憶は有る。4月の半ばにアカガエルの卵ね〜と、少し違和感は感じていた。(でも、アカガエルの卵だった気はする。)

ヌマガエルの寿命は5年ぐらいと言われているので、その時に孵化したヌマガエル達の老体を今年の春先はよく見かけたということであろうか?

そして、ヌマガエルを調べているうちに、このカエルが南方系のカエルであり、元々は、関東には居なかった(静岡以西が自然分布地)カエルということを知る事になる。関東近県で確認され始めたのは、1990年代の終わり頃から。この事実を知ってから、このヌマガエルの事をブログにアップする事を躊躇していた。理由は、私の住む地域にヌマガエルを持ち込んだのはお前の家だろうと言われかねないと思ったからである。

しかし、本日、我家から車で5分間程度(田舎の車で5分の移動は、相当な距離に相当する。カエルが自力で移動出来る距離では無い)のところの水田をたまたま観察していたら、このヌマガエルが、ワンサカいる事に気が付いた。ただ、地域の全ての水田に、ヌマガエルがいるわけでも無いことは知っている。どうも、ヌマガエルには、開けた乾いた場所が必要な匂いがしてくる。

このヌマガエルの行方(拡がり)を気にしている人は、果たして居るのだろうか?

ハイイロゲンゴロウ

午前中に、ふと覗いた近所の水田に、この薄茶色の水生昆虫が沢山いた。しかも狂ったように上へ下へと泳ぎまくっていた。

先ほどネットを使い調べたところ、ハイイロゲンゴロウという種類で有ることがわかった。

比較的水質環境の変化には強いらしい。大量に発生している年もあれば、全然見かけない年もあったりとの事で有る。あと、よく飛ぶ水生甲虫の様である。

先ほど、上へ下へと泳ぎ回っていたと書いたが、これは空気を吸いに水面に上がってきてるらしい。それにしても忙しない泳ぎである。