オオスズメバチ(つくば市中部)

このスズメバチも、私が住む地区にも生息しているんだろうが、家の近所で出会う前に、取り敢えず、先日職場の近くで見つけたオオスズメバチの写真を投稿しておく。私の家の周りで見つけた時には、追記の形で報告する事を約束する。

この写真を撮った経緯は、たまたま駐車場から屋外のトイレに歩いて行く途中に、ショートカットして、アスファルトの道ではなく、下草の刈られた草むらを通った事に起因する。その草叢は、ニセアカシアの大木が所々に植えられているんだが、高木に育ったニセアカシアの1本の木の根元を掘る形で、オオスズメバチが巣作りに励んでいる真っ最中であった。

この蜂をオオスズメバチと断定した理由は、このように木の洞等を利用して巣を作るのは、オオスズメバチの特徴で有り、他に似たような習性を持つスズメバチがいるとしたら、モンスズメバチと、ひょっとしたらキイロスズメバチといった感じであり、写真の紋様も参考にして、オオスズメバチと断定した。

まさに巣作り真っ最中という感じで、次から次に木の根の下に潜って行っては、かなりの量の土粒を運び出していた。細かい土ではなく、写真でも写ってるようなバーミキュライトが更に大きくなったような土粒である。ここで、ふと疑問が生まれたのだが、潜って行った先の土が、そもそも最初から、このような大きな団塊状になっているのであろうか、それとも内部で蜂が運び出しやすいように固めているのであろうかという疑問である。自発的にであれ、多発的にであれ、そのうち解明される時が来ることを願う。

さて、このオオスズメバチの印象は、オオ(大)が付く割には、凄い大きな蜂の感じはしない。日頃、林の中で威嚇行動に出てくる超大きなスズメバチは、女王蜂とか、そういった類のものなのかなとも思ってきた。

ところで、仕事でよく出入する場所に、このスズメバチの巣が存在する事を私は知る事になったが、ここの職員さん達に、この巣の存在が発覚すると、施設内イントラで、蜂の巣の情報が載り、警戒用の蜂(虎)模様のテープで囲われ、ゆくゆくは、殺虫剤で撲滅されてしまうのを知っている。

私は、野山でスズメバチとは何千回と幾度となく遭遇してきていると思うが、時に威嚇行動はされるが、刺された事は、1度しか無い。

昔の人達の方が、蜂に寛大だったような気がすると感じているのは、私だけであろうか?

最後に、その施設内のオオスズメバチの巣から200メートルぐらい離れたところに死んでいたスズメバチの写真を載せておく。おそらく自然下の現象で死んだものと思われるが、人為的に殺されるスズメバチも昔と比べたら多い時代になったのは確かな事実なのでは無いだろうか。

ヨーロッパでは、スズメバチ(モンスズメバチ)を駆除し過ぎた結果、絶滅危惧種となり、逆に保護に奔走している国も有ると聞いた事がある。

ウンモンクチバ?(成虫)

この蛾も、近所の雑木林の準レギュラーみたいな蛾である。

印象としては忙しない。他の蛾達が、木化けに自信があるのか、懐中電灯で照らして、カメラ(スマホ)を近づけても、微動だにしない個体が多いのに、この蛾は異変を察知すると飛び去ったり、翅をパタパタして樹液上を移動したりと、なかなか良い写真が撮れない。雑木林に暗い色の蛾が多いなかで、あくまで私の主観であるが、比較的明るい色の我が身の目立ち度合いを自意識してるのか如くに、落ち着きがないように感じる。

なんとか写した一枚が以下の写真。

念のため、もう一枚あげておく。

さて、この蛾の名前なのだが、似た種に、ニセウンモンクチバ、オオウンモンクチバ等が居るのだが、どれも微妙な違いに見えて、私には区別できない。

種の名前を正確に断定することも、可能なら重要な事だが、近所の雑木林の樹液に、こんな蛾が来ているとの情報を投稿する事も意義がある事だと思う。

ということで、この蛾は、取り敢えず、ウンモンクチバであろうということにしておく。

カミナリハムシ? ニホンカミナリハムシ?

先ず、昨年の夏以来、私は私のブログを通して、この写真の小さな甲虫をコガタルリハムシとして紹介してきた。コガタルリハムシと断定した理由は、浅はかなもので、まだまだ黒い色系のハムシに知識が乏しかったため、サイズや色や信頼出来そうな方のネット上の写真からの判断によってだった。ただ、当時より、コガタルリハムシの食草のスイバやギシギシが我家の庭に生えていないし、何を食べてるんだろうとの疑問は持っていた。

そんな本日、3月3日、好天にも後押しされて、仕事のお昼休みに田園地帯に車を停めて、近くの小川沿いの畦道を散歩した際に、ギシギシに群がる本家のコガタルリハムシを沢山目にすることになったのだった。明らかに触角の長さや雰囲気が違う。本家のコガタルリハムシの触角は全然短く、微妙に体高もある気がする。

それでは、本家のコガタルリハムシの事は置いておいて、この写真の小型の甲虫の事を以下に記しておくことにする。

我家の庭で、この凄く小型の甲虫は、結構見かける。とにかく、写真だと全然伝わらないと思うが、瑠璃(ルリ)色に輝き、小型ながら目を惹く昆虫である。私が原時点で知ってる黒い色系のハムシ(ヨモギハムシとコガタルリハムシ)と比べると、瑠璃色の美しさが格段に違う。本種の方が、青っぽい目を惹く金属光沢を持っている。

写真は、拡大してしまっていて分かりづらいが、体長5ミリ程度の虫である。

さて、何故カミナリハムシの仲間の路線を考えたいかというと、先ずはネット上での他の方々の画像との照合を基にしてである。また、カミナリハムシの名前の由来として、雷のなる季節によく見るところから来ているとの逸話があったが、この写真の撮影年月日は昨年の8月16日であり、まさに夏の暑さで出来た入道雲が雷を落としていた時期に撮られている事も、カミナリハムシの路線が浮上して来る背後には見え隠れしているのも認める。他にも、カミナリハムシの仲間のいくつかの種で、アカバナ科のメマツヨイグサやオオマツヨイグサを食草にしている種がいるとの事だが、我家の庭にはメマツヨイグサは存在している。

ただ、カミナリハムシが属しているヒゲナガハムシ亜科の特徴のヒゲナガの要素が上の写真の個体には備わってないような気がする事に気付いてる事も認めておく。この点からは、クワハムシも候補に上がるかもしれない。

とにかく、このカミナリハムシの仲間は現在日本に15種類ぐらいが知られているのではと思うが、どれも正確な詳細な違いが明確に整理され知れ渡ってるわけではなく、ネット上ではなんとなく皆の知識がまとめられて、暗黙の了解で分類の基準が作られているような感も否めない。言い換えるなら、まだまだ未知なる昆虫達なのである。

今年の夏にも、きっとあの鮮やかに青黒く輝く小さなこの甲虫に出会えると思うので、今年は食草と思われるメマツヨイグサのチェックやこの甲虫自体のもう少し詳しい観察を、意識的にしてみようと思う。