セアカヒラタゴミムシ

この昆虫も、先日の近隣の整備された雑木林への子供達とのクワガタムシ採りの際に、写真に写していた一種である。普段は、こんな虫を捕獲したりはしないが、今回は、少し落ち着いたところを写真に収めたいという希望があったため、家へ持ち帰ることに決めた。

帰りの車中、子供達から虫を入れたケースから臭い匂いがすると、笑いと共に報告を受けていたが、臭い匂いの犯人が、このセアカヒラタゴミムシであったに違いない。

セアカヒラタゴミムシは、前翅の中央が赤っぽくなるものや、前胸が赤っぽくなるものや、全身黒っぽいものとか、色彩変異には富んでいるらしい。ただ、どの写真も見る限り、脚部は、比較的薄いクリーム色みたいな個体が多い気はする。

イシガイ

先日、近所の小川に入り、どんな生物がいるかを子供と共に調べてみた。調査の目的の一つは、ズバリこの貝を見つける事だった。

昨年も同じ時期に、同じような事をした記憶があるが、昨年より、川底に泥(植物が溶けたもの)が多い気がする。

小型のドブガイB型(昔の名前でタガイ)や、チリメンカワニナやマシジミは、ザクザク採れるのに、中々、本命に辿り着かない。諦めかけた頃、やっと一個だけ見つける事に成功。

かなり、大きく育ったイシガイ。(写真は、家に持ち帰ったものを写したもの)

このイシガイは、とても重要な貝で、ヤリタナゴアカヒレタビラといった希少種のタナゴ達が好んで産卵に選んでる貝だと思う。

昨年は、居そうと睨んだ少し小石混じりの川底から、比較的簡単に数匹見つけることが出来たので、今年は、イシガイを見つける事に手こずった感がある。そして、この小川の特徴として、大きく育ったイシガイは見たことがあるけど、2センチぐらいの成長途中の小さいイシガイが殆どいない。小川や用水路によっては、小さいイシガイに出くわせる場所もある。しかし、基本的に数はドブガイ等に比べると、圧倒的に少ないのは事実だが……

まぁ、結論だが、ヤリタナゴやアカヒレタビラといった在来のタナゴが減少した原因は、産卵に選ぶイシガイを始めとした小型淡水2枚貝の減少が挙げられると思う。同じ小川には、ドブガイB型の生後2年未満の小さめのサイズのものはうざるほど生息しているので、こちらを産卵に選べないものなのかと期待したくもなる。答えは、おそらく選べるけど、産卵数や産卵意欲等に影響が出てくるんだと推測する。

イシガイ……増やしたい貝だね〜。

余談: ちなみに、数年前にこのイシガイは、自分で料理してみて食べた事が有る。きっかけは、琵琶湖周辺の昔の郷土料理にイシガイを使ったものがあったということを知ったからだった。

北浦に流れ込む水路で真冬に数十匹捕まえた小型のイシガイを、綺麗に洗い、味噌汁に入れて食べてみた。感想は、似たジャンルの淡水のマシジミとは違い、火が入っても硬くならず、また、砂のような食感も感じる事なく、時期的なものなのか、泥臭さも全く感じないものだった。肝心な味の方は、インパクトや味気の無い牡蠣みたいな感じで、決して不味くないものだった。

イシガイ復活させたいね !!

オニベニシタバ(成虫)

近隣の整備された雑木林に、子供達を連れてクワガタムシを採りに出かけた時に写真に撮っておいた蛾である。

オニベニシタバだと思うんだが、サイズがオニ(鬼)と言う割には、小さく感じたのが気になる。

日本には、ベニシタバの種類は3種類いるみたいな記事も読んだので、これからも、この雑木林に出かけた時には観察を続け、新たな特徴を掴んだら、アップすることにする。