アカサシガメ 幼虫 成虫

数日前に庭の草むしりをしていた時に、鬱蒼と雑草が茂る一帯を開拓中に、この派手な昆虫が現れた。

最初は、蜘蛛かと思い、蜘蛛で検索を続けるもヒットせず、そのうち、偶然にもサシガメの幼虫が、このような姿をしている事を知り、この幼虫がアカサシガメの幼虫であることが分かった。幼虫は、殺さずに放置したので、そのうち成虫になった姿を見せてくれればなと期待している。

ところで、皆さんは、サシガメなる昆虫を知っていたであろうか?正直、私は最近知った。ヒロヘリアオイラガの天敵として、外来昆虫であるヨコヅナサシガメなるサシガメが、かなり実績を上げるという研究論文の紹介を読んで、サシガメという昆虫を知った次第である。要は、肉食性のカメムシといったところなのかな。

鋭く突き出た口で、イモムシやケムシを始めとした小昆虫を突き刺し栄養分を吸汁する生態を持っている昆虫が、サシガメである。

1、2ヶ月前に、我が家の庭に、アカイラガの幼虫が大量発生してる投稿をしたが、その後、大きく育ったアカイラガの幼虫を、殆ど見る事がない。私の予想や期待以上に捕食者に食べられてしまっているのかなと想像し、今回の投稿の主役であるサシガメの仲間も一役買ってくれてるのかなと思うと、我が家の庭の重要な一員として、大切に付き合って行きたい昆虫として、今後も見守っていきたいと思う。

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2020年4月27日追記

最近、アカサシガメの成虫と思える個体に出会え写真に収めたので、アップしてみたく思う。

 

スケバハゴロモ

数日前の我が家の庭の清掃中に見つける。少しハート形に見える透け透けの翅が印象的だったので、直ぐに写真に収める。

体長は1センチぐらい。この昆虫が、好んで吸汁するのは、桑の木との事である。確かに、フィールドには、所々に野生の桑の木は存在している地域だが、我が家の庭には、桑の木は存在しない。好む食草も、臨機応変に代用が効くようである。

この昆虫も、今の時期にフィールドに出ると、ベッコウハゴロモと同じ様に、結構目にすることができる昆虫であることを、最近知った。

勿論、ウォーキングの速さで里山の畦道を歩いていても見つける事は出来ないだろう。たまに、どんな昆虫が居るんだろう、どんな植物が生えているんだろうと、ゆっくり観察して行ってこそ、視界に入ってくる昆虫なのではないか。

ベッコウハゴロモ

数日前の我が家の庭の清掃中に見つける。実は、更に数日前にも、フィールドでも同じ昆虫を見つけていた。

姿・形から蛾の仲間と思い検索していたが、ヒットせず、ここに来てウンカの仲間を調べている時に、一覧の中に、同じ姿形のものを見出すことができた。

名前は、ベッコウハゴロモ。カメムシ目、ハゴロモ科。要は、セミなんかと少し同じ系統の昆虫と分かる。言われてみると、頭部がセミみたいな形をしている気がする。

大きさは、葉との比較で分かるかもしれないが、決して凄い小さいというわけではなく、2センチぐらいはある。

幼虫・成虫共に、植物に付き、吸汁して生きてるようである。好んで付くのは、ミカンの木やウツギやクズ等と書いてあったが、我が家で誕生しているベッコウハゴロモの食糧源になっているのは、葛(クズ)であろう。

さて、昆虫の名前に触れる時に、大概は、昆虫の持つイメージと名前が簡単に結び付くことが殆どである。ただ、このベッコウハゴロモのベッコウ(海亀の硬い甲羅を研磨・細工したもの)のところが、この昆虫のイメージのどこを表現しているのか分からないのである。ハゴロモの方は、おそらく、幼虫時の綿毛を備えた独特な姿から来ているものと思われるが……

ところで、この年齢になって、ハゴロモ科なる科が昆虫の世界に存在する事を知ったが、大抵の人は、ハゴロモ科なる言葉や、こうした小昆虫に関心を持つ事なく、その生涯を終えるのかなと思う。

知らない世界に新たな知識が増えたことに、ささやかな喜びを感じる。