キンケハラナガツチバチ(つくば市中部)

10日ぐらい前に、仕事先で、よくこのハチを目撃していた。植え込みのヤブガラシの花にあちらこちら訪れていて、写真を撮るためのモデルは選び放題だった。

上の写真は、触角が短いので、♀。

上の個体は、触角が長いので♂。他にも、♂♀の違いとしては、腹部のシマ紋様が、毛だけで形成されているのが♀。腹部自体にシマ紋様が付き更に毛で装飾されているのが♂との事である。……写真の♂♀で、若干毛の色が違うのが気になるが……現段階では、同一種と思うようにしておく。

このキンケハラナガツチバチの習性として、興味深いのは、土中に巣を作るのか、土中のコガネムシの幼虫に直接卵を産み付けるのか確認を取っていないが、とにかくキンケハラナガツチバチの幼虫は、土中のコガネムシの幼虫を餌にして成長するとの事である。

確かに、写真の2個体を見つけた場所は、1キロ弱は離れていたけれど、このハチがよく見られる一帯には、確かにコガネムシの仲間も多く見つけれた。

コガネムシの成虫に葉を食害されたり、幼虫に根を食害されたりで、農業関係者、個人の園芸愛好家共に、頭を悩ませている方達は多いと思うが、このキンケハラナガツチバチというハチは、コガネムシ対策には、使えそうなのではと思った。

我が家の庭には、コガネムシの仲間は誕生してくるが、このキンケハラナガツチバチを見た記憶は無いので、今度、実験的に移植でもしてみようかとも思ったりしている今日このごろ。

ゴマフリドクガ(成虫)

この週末の土曜日、娘と近所を歩いて散歩中に、電柱に貼り付いているところを発見。写真に収める。

写真だと分かりづらいが、結構小さい。翅の下端から前脚の先までで、2センチぐらい。

見つけた時から、頭部や手脚の毛の生え具合から、ドクガの仲間とは分かったが、そして、似た色彩のドクガ達も多かった中で、ゴマフリドクガで間違い無いと思うとの結論に至った。

ドクガというだけあって、幼虫にも蛹にも成虫にも毒針が備えられていて、触れると強い痒みや(痛み)を伴う湿疹が広がるようである。数ヶ月前にも、このドクガの1センチ程度のまだまだ幼齢の幼虫に刺されたが、蚊のチクっていう痛みの5倍程度の瞬間的な痛みで、その後も痛みや痒みの後遺症が残ることは無かった。(あくまでも、刺されたのは、随分小さなサイズの幼虫だったが……)

そして、家の庭より100メートル圏内で、とうとうこのオレンジ色のドクガの一種であるゴマフリドクガの成虫との出会ったことにより、日頃から庭でよく出会う黒とオレンジ色の幼虫が、このゴマフリドクガの幼虫ではないかとの自然な成り行きの予想をし始めた。

もしかして、過去の投稿で、モンシロドクガの幼虫として紹介している蛾の幼虫が、このゴマフリドクガの幼虫の可能性も出てきた。これからも、家の近所でのドクガ類の成虫との出会いや、同時にそれらの幼虫の観察により、この紛らわしいドクガの微妙な相違点の共通項を発見していきたく考える。

キイロスズメバチ(つくば市中部)

仕事先で、ヤブガラシの花に吸蜜しに来た蜂の写真を撮る。見た感じでは、スズメバチの仲間のような気がしていたが、果たして如何に?

帰宅後に、写真を基に、ネットで調べたところ、キイロスズメバチと分かる。

写真からも分かるように、胸部と腹部に細かい微毛が凄い沢山有るのが見て取れる。この事からも、ケブカスズメバチと呼ばれていたりもする。

世界的に生息域を広げているスズメバチの種類の中では、地域限定で、東アジアで見られるスズメバチとの事である。

性格は、攻撃的。巣は、スズメバチの仲間の中では最大規模になる、所謂、万人がスズメバチの巣としてイメージする大きな球形の蜂の巣である。

10年以上前に、私を刺したのは、その時、樹上に目にした蜂の巣の形状から、おそらくこのキイロスズメバチという種類であったであろうと類推する。