昨日、お昼頃、帰宅時に、ちょうど家の玄関の脇を、見慣れない動物のシルエットが小走りに移動するのが目に留まった。ただ、その動物の正体を見抜くには、目撃場所は玄関から少し遠かった。
疾走するわけでもなく徘徊しているわけでもないその未知なる生き物(灰色で猫より少し大きくバサバサの長毛であった)の正体を突き止めようと、シルエットが消えた壁の向こうに回り、その生き物が進んだ方向を探すと、遠く隣家の裏庭で、こちらを振り返ってるその生き物の姿があった。
遠過ぎたし、スマホも持っていなかったので、写真に撮れなかったが、明らかに狸であった。
さて、昼間に警戒心薄く出歩いている狸に私が一般的に抱く印象といえば、もう超高齢の少し認知症の兆候のある晩年タヌキといったイメージである。これまでの出会いで、こうした狸たちは、大概が毛並みや毛艶がボロボロと言った印象がある。たまに、交通事故で亡くなった丸々太った艶々の毛並みの狸の死体も目にする事が有るので、狸の毛並みや毛艶も、年齢や栄養状態によって様々な気がする。
近所で狸の交通事故による亡骸は、たまに見ていたが、我家の庭での狸との遭遇は、初めてだったので、細やかな感動と共に投稿をしてみた次第である。
暇な時に、近所の林を散策していると、狸が溜糞(同じ場所に糞をする習性)している痕跡によく出会す事がある。
最後に、随分昔の写真であるが、冬場に小貝川の護岸を歩いていた時に、数十メートル置きに狸の溜糞を見つけ、それを写真に撮ったものを投稿して、この投稿を締め括らせてもらう。その写真を撮った場所は、大きな河川の護岸という事で、辺り一面障害物になるようなものは何もない場所だったが、夜行性の狸には危険な場所では無いようである。