アメリカイヌホオズキ

先ほど、イヌホオズキの投稿をしたので、今度は、外来帰化種のアメリカイヌホオズキの投稿をしてみようと思う。

最近撮り貯めていた写真の中に、アメリカイヌホオズキと思われる写真はないか探したところ、おそらくこれがアメリカイヌホオズキであろうと思われる写真は幾つかあったが、以下もその一枚である。

アメリカイヌホオズキの特徴として、

✳️ イヌホオズキと比べて、花が確かに小さく感じる。

✳️ イヌホオズキが白ばかりなのに、花色が薄紫のものもあるように感じる。

✳️ イヌホオズキと違い、熟した実に光沢が見て取れる。(イヌホオズキは、完全な艶消しである……テリミノイヌホオズキは、更に光沢があると聞く)

✳️ イヌホオズキと違い、花序が散状(一点から分岐している)の傾向がある。

✳️ イヌホオズキに比べて茎が細く、また紫色にはならない個体がほとんどの気がする。

以上のようなところであろうか。

一応、アメリカイヌホオズキと言うからには、北アメリカ原産の帰化植物で、最初に確認されたのは、1951年に兵庫県と言われている。

身近なフィールドを見る限り、有史前帰化植物で在来と認識されているイヌホオズキが多くみられ、決して、アメリカイヌホオズキが席巻しているようには見えない。

イヌホオズキとアメリカイヌホオズキの違いが分かり始めて来た事も有るので、今後は少しづつ、それらの棲み分けの傾向を読み取って行ければなと思う。

ヒメシロモンドクガ 幼虫

最近、時間がある時に近隣の休田みたいな場所を散策したことがあった。昔は田んぼであった場所なので、樹木っぽいものはなく唯一なんかしらのヤナギの小苗が一本だけ生えていたのが、唯一の樹木であった。

しかし、その本当に小さな苗には、3種類の蛾の幼虫が居るのが、直ぐに目に止まった。

そのうちのひとつが、以下の幼虫である。

大きさは、3〜4センチの間ぐらいだったと思うが、これから寒くなる事を考えると、これで最終成長サイズに殆ど達しているのかもしれない。

おそらく、初見のドクガ科の幼虫だとは感じたが調べていくと、ヒメシロモンドクガの幼虫であろうとの結論に至った。

ヒメシロモンドクガの幼虫の写真には、背中に白い毛束が連なっている写真が多いが、この投稿の幼虫の写真には、それは見て取れない。白い毛束は無く、黒い紋が連なっているだけである。

推測だが、おそらく野外でのサバイバル生活の間に、抜け落ちてしまったものと思われる。この手のドクガの幼虫は、マメドクガの場合もそうだったが、随分と繭から出て来た当初の姿と違う様相になっている幼虫に出会うことがある。

そうすると、その取れやすい毛束の意味は何なのであろうと推測してみる。

やはり、毒毛のばら撒きなのかなとも考えたいが……そもそも、このヒメシロモンドクガの毛には毒があったかと知りたくなった。

ただ、こうしたドクガ科に属する蛾の幼虫達は毒の有無に関係無く、毛が飛散しやすい特徴を持っているのは、ヒトリガ科だが毒毛を持っていそうな系統のヨツボシホソバの幼虫をマイマイガの幼虫と思い、手乗りさせた時に、物凄い長毛が沢山掌について来たのを思い出した。

ちなみに、マイマイガもドクガ科の幼虫ではあるが、毛は硬く、殆ど飛散させてる感じはしない。

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2020年10月7日追記

再度、同じ場所を訪れた際に、上の写真と同じ個体を発見。

脱皮した痕も見て取れる。そして、気が付いた。

背中の白い毛束がある事に……どうも幼虫のステージの途中で現れる毛束と解釈するようにしようと思う。

キアゲハ  幼虫

最近、近隣の休田みたいな場所を散策した時に発見。

直ぐに蝶の幼虫っぽいのも解った。ただ、キアゲハの幼虫だとは思っていなかった。

理由は、キアゲハの幼虫の食草と言えば、ニンジンとかパセリとかウドとかセリ科の植物との先入観があったからである。上の幼虫が食べているのは、アメリカタカサブロウという外来帰化種のキク科の植物である。

でも、どうもキアゲハの幼虫で合っているようである。

そして、調べているうちに、確かに、そうしたセリ科以外の植物でも育ち上がるという記事も目にした。

とにかく、幼少時の永遠に引っ張り出せない記憶を除いて、初めて、キアゲハの幼虫と意識的に出会った気がする。

この場所には、ポツポツとアメリカタカサブロウは生えていたが、この株だけに4,5匹の幼虫が付いていた。

今の時期にこの大きさだと、おそらく蛹で越冬するのかなと想像する。

ところで、キアゲハの成虫と言えば、私のイメージでは、少し高いところを高速で移動している薄黄色っぽいアゲハチョウがキアゲハかと思っているのだが、どうなのであろう。

今回、幼虫を発見した場所は、いつでも気軽に行ける場所なので、また蛹になった頃にでも見に行ってみようと思う。