キセルガイの一種 ナミギセル?

先ず最初に、近隣でキセルガイの仲間には滅多に出会えない。小さいものから大きいものまでカタツムリの仲間やオカチョウジガイの仲間にはよく出逢えるが、キセルガイは、ほとんど見た事がない。

数年前に、一回、近隣でひっくり返したコンパネの下に大きめのキセルガイの穴の空いた風化した貝殻を見つけたのと、これも近隣の雑木林で、腐った倒木をひっくり返した時に、割れ目の奥の奥に生体を1匹だけ見つけた事があるだけである。倒木をひっくり返しすと、極小のカタツムリは沢山いるケースがあるが、近隣でキセルガイにはほとんど出会えない。

ただ、自宅から目と鼻の先の学校の体育館の傍に確実にいる事が分かった。見つけてくれたのは、小学校に通う娘で、「お父さん、カタツムリ見つけた!」と持ってきてくれたのであった。直ぐにしっかり観察出来ない事情があったので、一旦ポケットに忍ばせて、家まで持ち帰った。死んだ殻だけだと思っていたので、躊躇なくポケットに入れた。

ただ、家に着く頃には、当然、ポケットに入れたキセルガイの事など忘れ、脱いだズボンの上を歩き、踏んづけてしまったのであった。

咄嗟に、観察したかったキセルガイの殻を踏んだと気が付き、しまったと思ったが、踏んだ感触がパリパリではなく、グシャグシャである事にも気が付いた。同時に、もしかして生体だったんだなと気が付き、ポケットから取り出すと、やはり、割れた殻に絡み付く軟体が見て取れた。キセルガイさん、お許しを。南無阿弥陀。

後日、その体育館周りを簡単に探索すると、比較的簡単に、キセルガイを見つける事ができた。今度は、確実に殻だけである事を確認し、その場で写真に撮った。撮ったものは、以下の写真である。

ここのキセルガイは、殻高は、2センチぐらいだと覚えている。ちなみに、日本にキセルガイは、150種ぐらい居て殆ど全てが右巻きとの事である。(カタツムリ含め巻貝は、ほぼ右巻きであるが……)

娘と散歩すると、私より遥かに地面にいるカタツムリの類を見つけてくれる。娘に、「どうして、そんなに見つけれるんだ?」と率直な疑問を投げかけると、娘曰く……即答で…「背が低く、目線が低いから大人より見つけれる。」との事である。

小学校低学年なのに、冷静に分析しているなと感心する。

コメントを残す