昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。
家の外灯下で出会う蛾も、もはや既知種ばかりになってきたが、この蛾は初めて出会う種の気がして、少し胸が高鳴った。
大きさは、前翅長16ミリぐらいあり、その日に外灯下に来ていた蛾達の中では小さい方ではなかった。
種名は、直ぐにオオハガタナミシャクと分かった。
幼虫の食草は、ブドウ科のノブドウ、エビヅル、サンカクヅル、ヤブガラシ等である。近隣、近所にノブドウやヤブガラシは沢山生えている。 それにしては、初めて見た蛾であった。
分布は、国内は、南西諸島や伊豆諸島含めて、ほぼ全域にいるらしい。海外にも、ロシア、朝鮮半島、中国の一部にいるらしい。この分布域から考えたいのは、私は、蛾の進化の初期段階から存在していた蛾と思いたい。
また、上の写真でも若干片鱗を見て取れるが、尾の先を持ち上げて止まる習性があるらしい。蛾の中には科を超えて、同じ習性を持つ蛾が沢山居るが、この共通性が意味するものは何なのかが気になる今日この頃である。