ヒルガオ

近隣で、GWの前辺りからヒルガオの仲間が咲いている景色にはよく出くわす。

しかし、実際のところ、ヒルガオなのか、コヒルガオなのか、アイノコヒルガオなのか、セイヨウヒルガオなのか、簡単には区別出来ないでいた。

ただ、今回、これがヒルガオなのかなと思える個体に出会ったので投稿してみる。

先ず、ヒルガオの特徴として、花の基部にある萼の部分に更に被さる苞という部分が二つあるらしい。→上の写真を見ると、確かに、花の基部のこじんまりした顎を覆うように大きな苞が見て取れる。

他には、花に繋がっている茎とういか花柄に、翼がないらしい。→確かに、上の写真を見ると、花柄は、丸形でツルツルの気がする。

他には、葉に目を向けると、ヒルガオの葉とコヒルガオの葉には、厳密には違いがあり、どちらも細長い葉形ではあるようだが、コヒルガオの葉の方が、基部の二つの飛び出し部分にメリハリがあり、場合によっては、その2点の頂点が割れているとの事である。→上の写真の個体の葉を見る限り、ヒルガオの葉の特徴を持っているように見える。但し、この葉の特徴は、曖昧にゴチャゴチャになっているケースがあり、それらがアイノコヒルガオと呼ばれているようである。

ヒルガオの世界は、なんか難しい。

ニホンハッカ?

最近、近隣の田園地帯を散歩中に、畔に生える雑草の中に、初見の白い小花を段々に咲かせる植物の存在に気が付いた。取り敢えず、写真に撮った。

直ぐに、スマホを使い調べたところ、ハッカの仲間だと分かった。

となれば、もう一度、その場に行き、葉茎の匂いを確かめてみようと思った。

そして、ちぎった葉の匂いを嗅ぐと、あれッ……想像していたより格段に良い匂い!

想像よりと先入観が入っているのは、ミントやセージの類は、ホームセンターの園芸コーナーで時々購入して庭に植えてきたが、そうした園芸ハーブよりも、格段に鈍い邪魔な匂いが混じらずに、爽やかな匂いが一瞬で体内や脳内に行き渡るタイプであった。最高級な爽やかな匂いである。

同時に欲しいと思ってしまった。色々な利用法があるなとも感じた。

そして、その場所にあったハッカの名残は、いつ頃から自生を繰り返しているのだろうと思いを巡らせ始めた。

ハッカ自体は、江戸時代からは新潟県で栽培され始め、明治に入ると現在の北海道北見市辺りで、大々的に栽培され初めている。太平洋戦後には、アメリカのメンソレータム等に使うメントールという成分の7割ぐらいは、日本からの輸入であったらしい。

しかし、1980年代の半ば辺りから、化学的にメントールという成分を合成出来る様になり、自然のハッカの栽培というものは終焉を迎えたとの事である。なんだなんだ……私達がガムや歯磨き粉で現在嗅いでいるメントールの匂いは自然由来ではなかったのか。

さて、自然のハッカ………自然由来のメントールが、殆ど無くなった時代、本物の魅力を教えてくれる貴重な植物の気がする。冷涼な気候を好んでいそうな気がするが、近隣の町おこしや村おこしに、十分使えそうな植物の気がする。

経済性や利便性にばかりに目が向き、自然の良さに気が付けない鈍感な人達が、増えている気がする。人

人類の進歩と共に失ってきた能力もあるに違いない。