アライグマ 足跡

最近、近隣で、稲刈りも終わり干上がった水路というか側溝を眺めながら、散歩した事があった。

ところどころに四角い枡が現れ、水が溜まっている枡には、逃げそびれた魚が泳いでいたり、集まったタニシなんかを眺めていた。

そして、水が殆ど無くなった枡には、想像していた事だが、野生哺乳類の足跡が見て取れた。

そして、そうした枡の一つに、随分大きめの足跡があった。足跡の犯人は、予想はしていたが、調べたところアライグマであった。

左手上部と右下部(アライグマの足跡の真下)にも、更なる別の哺乳類の足跡があるような気がする。

さて、このエリアにアライグマが居るのは知っていた。もうかれこれ、12,3年も前に、このエリアの住宅地にアパート住まいしていた時に、深夜に、一回だけ目撃した事があった。紫っぽい体色が、タヌキではなく、アライグマに見えると、その時思った記憶がある。

このエリアは、現在、昼間によく立ち寄るエリアなのだが、私は、昼間に、このエリアでアライグマに出会ったことはない。住宅も隣接するエリアなので、地元の人達は、夜に見かけている可能性はある。

ところで、このアライグマ……特定外来生物に指定されている。生態系被害防止対策種の中でも、特定外来生物というのは、最上位に位置するもので、許可無く飼育や移動や販売や輸入すると、罰金や懲役なり法的に罰則が与えられる事もある。

そんなアライグマも、元々は、ペットで飼われていたものや実験用に飼われていたものが逃げ出したもの、もしくは放たれたものと思われる。うちが原因ですと心当たりのある人達が居ても、もはや誰にも言えない時代になってしまった。

本来その地域に居ない動物や植物の飼育や栽培は、厳格に慎重に行わなければならない時代になりつつある。

人間本意の甘い考えで、痛い(悲しい)目に遭うのは、数十年先の人間や生き物達である。

チャミノガ

最近、近隣で、このミノムシを見かけた。

蓑の大きさは、3センチちょっとぐらい。

この写真のように、小枝ばかりで蓑を作るのは、チャミノガの特徴として紹介されているので、私もチャミノガとして紹介させて頂いた。

ちなみに、ミノムシの仲間は、雄は普通の一般的な蛾の成虫の形態に完全変態するが、雌は、脚も翅も無い形で、一生、蓑の中で過ごすものが多いようである。

とにかく、ミノガ科の幼虫達のこのあたかも防護服を纏ったスタイルは、捕食する側からは、とても面倒で厄介な存在になると私は思う。進化系だと感じる。

一方、雌が、一生蓑の砦から出ないのも、種の存続をかけて、生存率を高める戦略のような気がする。

侮れない蛾の仲間である。

スゲオオドクガ 成虫

最近、近隣で、以下の蛾の死体に出会った。

特徴的なフサフサの触角と中途半端な大きさから、ドクガの仲間の予感はしていた。調べたところ、ネット上で、スゲオオドクガとして紹介されている蛾に似ていると思った。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだったと思う。

さて、ここで、この蛾の幼虫は、小川沿いのヨシとかに居るところの写真と共に、過去に投稿済みだった確かな記憶があったので、自らのブログの投稿を見返してみた。

すると、スゲオオドクガという名ではなく、スゲドクガという名で既に、やはり投稿があった。しかも、幼虫のみならず成虫の写真もアップしていた。(成虫の紹介をしていたのは、完全に忘れていた。)

しかし、その成虫の写真が、今回投稿しているスゲオオドクガと思われる蛾の写真と明らかに違う雰囲気なのである。同一種に対して、種名にオオを付けるか否かの人達が存在するというだけでは済まないようである。

大きさ的には、私が数ヶ月前にスゲドクガとして投稿した蛾の方が、今回投稿しているスゲオオドクガと言われている蛾よりも大きい記憶がある。今回の、スゲオオドクガは、触角が立派で雄と思われるが、概して雌より小さい雄にしても大きい蛾には思えない。

ネット上のスゲオオドクガとスゲドクガの記事は、スゲオオドクガの比率が多いので、私をはじめ、スゲドクガとして紹介している蛾は、他の蛾(例えば、キアシドクガ)を取り違えている可能性もなきにしもあらず。

ちょっと、今後、このスゲオオドクガ、スゲドクガに関しては、要観察続行というところであろう。か。