ホソバネキンウワバ? 成虫

最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。

大きさは、前翅長18ミリぐらいだったのではなかろうか。とにかく、頭部にヒサシのようなもののある不思議な姿であるが、私が写した個体は極端な部類であって、ヤガ科キンウワバガ亜科のキンウワバの仲間である事は突き止めた。

そして、似た種に、ミツモンキンウワバ、イチジクキンウワバ、そして一応本種、ホソバネキンウワバがいるところまで絞った。

しかし、昨今のネット情報にありがちな事だが、この似た3種の情報や写真がグチャグチャに混乱していて、正解を導き出す事が難しい状態だと感じ取った。

一応、3種とも、幼虫の食草は似ていて、ダイズやニンジンやゴボウ等、似通っている。

そして、ミツモンキンウワバの方は、黒紫っぽい色合いで、イチジクキンウワバと紹介されている蛾達には褐色の要素が入っているものが多かった気がする。この点から、私は、上の写真の個体をミツモンキンウワバ?と紹介したかったが、ホソバネキンウワバというネット上で情報の少ない種でありながら近似種の存在を知り、タイトルには、ホソバネキンウワバ?を選んだ。

理由があるとしたら、この蛾の写真を見返していた時に芽生えた第一印象は、頭部の形もあるが、上翅の細さであった。こんなにスッキリしたシャープなラインの上翅を持つっている蛾という事から、シャチホコガ科やスズメガ科の路線を真っ先に見当した次第である。実際は、ヤガ科キンウワバガ亜科の蛾であったのだが。

キマダラオオナミシャク 成虫

昨日、近所の谷津田を散策した際に見かけて、どうしても写真に撮りたかったので持ち帰ってきた個体である。

大きさは、前翅長で2センチぐらい。シャクガの仲間であろうとは予測できたが、エダシャク亜科とナミシャク亜科を当たったところ、該当しそうなものを見つける事ができなかった。

こうなって来ると、急に冷え込んで来た昨今、「秋に現れるシャクガ」というキーワードで検索すると、それらしき種がヒットして来た。

名前は、キマダラオオナミシャク。後翅にマダラ紋様があり、とても、派手目な雰囲気の蛾であるが、私は、後翅を見る機会は持てなかったのと、私が捕まえた個体は比較的地味目な雰囲気である。

ただ、キマダラオオナミシャクであるのは間違いないと思う。

さて、幼虫の食草は、マタタビ科のサルナシとの事である。

我家の敷地始め近隣の林には、キュウイにそっくりの赤い荒毛が生えた蔦植物が、結構生えている。いつも、それらがキュウイなのか、なんなのか分からないで居た。

そこで、最近調べたところ、キュウイの原型であるサルナシという事を学んだ。ただ、サルナシは、元々、知識では知っていたし、それらの赤い荒毛の生える植物が、実を付けている現場に出くわした事があれば、即座に、サルナシかと分かっていたはずである。

そのうち、近隣でサルナシの実を見てみたいものである。

ヒメゲンゴロウ

昨日、少し時間があったので、近所の谷津田を散策。

稲の刈取が終わった田んぼの水溜りを網で掬ってみると、数種類の小さいゲンゴロウの仲間が入ってきた。

大きさは、体長1センチちょちょ。紛らわしい小さい黒いゲンゴロウが沢山居たが、上の写真の個体は、ヒメゲンゴロウかと思われる。

写真で撮ると分からなくなってしまうが、肉眼で見ると、上翅の中央より少し後端よりに黒点が左右一個づつ見て取れた。この点も、ヒメゲンゴロウの特徴かと思った。

この日、この界隈の田んぼに一番居たのは、ヒメゲンゴロウ、続いて、ハイイロゲンゴロウコシマゲンゴロウという同サイズのゲンゴロウが、1個体だけ網に入ってきた。