マルバアメリカアサガオ

この外来アサガオは、近隣でごくたまに見かける。同じような外来アサガオであるホシアサガオやマメアサガオと比較すると、近隣での生息数はグッと少ない印象がある。

アメリカアサガオの葉に切れ込みがなく丸いタイプが、日本ではマルバアメリカアサガオと呼ばれている。

このアメリカアサガオの仲間も、ホシアサガオマメアサガオも、生態系被害防止対策種の重点対策種に、セイヨウノアサガオの類という括りで選定されている。

これは、既に駆除なりの対策を打ち始めておいた方が良い種なのは、間違い無いかなと予想する。このセイヨウノアサガオの類が、どんな在来種と交雑する危険性を持っているかは、私は知識は持っていないが、こうした外来植物は、新天地で天敵となる生物が生まれるまでに時間がかかる為に、想像以上に増えていく可能性はある。

ただ、実際のところ、こうした外来生物の定着や増加を誰も気にしていないのが現状であろう。このセイヨウノアサガオの類は、生態系被害防止対策種の重点対策種である。それよりランクが高いものには、緊急対策種や緊急対策種でも法的処罰もある特定外来生物にも指定されている種があるが、それらでさへ、防除の意識がある人や自治体は少ない。

一応、ユニセフの提唱する陸の豊かさを守ろうという15番目のSDGsの中に、

15-8 2020年までに外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。

15-9 2020年までに生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。

という項目があるが、まだまだ机上の空論に終わっている感がある。

大丈夫かなぁ……人類。

ホンサナエ 

最近、少しづつトンボの区別が出来るようになってきた。

昨年の6月20日の写真だが、種名が分かったので、投稿してみる。撮影場所は、家から車で15分かからない辺りで、車社会の私達の田舎感覚では近場である。

写真の個体は、既に死んだ個体であったが、尾の部分の太さが、とにかく印象には残っていた。大きさ的には、大きいという訳ではなく、近隣でたまに見るオオシオカラトンボと同サイズぐらいだったと記憶している。

種名は、ホンサナエ。写真の個体はメスである。

この個体が死んでいた側には、全線コンクリート護岸の比較的幅広の浅い水路があるが、この水路が発生場所なのか、少し遠くで誕生したものが、この付近の広大な雑木林に移動して来ていたものなのか、分からない。

このホンサナエは、同じく近隣で見かけれるキイロサナエとは違い、環境省のレッドデータには載っていないが、日本全国かなりの都道府県が、準絶滅危惧種以上に指定している。11の都道府県が、絶滅危惧Ⅰ類に、9の都道府県が絶滅危惧Ⅱ類に、6の都道府県が、準絶滅危惧種に指定している。

私の暮らす茨城県の指定はない。