シャンハイオエダシャク 成虫 Macaria shanghaisaria shanghaisaria (Walker, 1861)2nd

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいで、こじんまりとした小さめのエダシャクである。

写真は、完全に開張している一瞬を捉えたが、翅を閉じ気味に止まるタイプの蛾ような気もした。以下に、翅を閉じ気味の状態を横から写した写真を。

種名は、シャンハイオエダシャクだと思われる。一応、2年前の7月にも投稿済みの種であった。

5月6月ぐらいから現れて年2化する蛾のようだが、4月の陽気に誘われて羽化してしまったのかなと推測する。

幼虫の食草は、ヤナギ類のようで、湿地に生えるようなヤナギ類や、大きくなるポプラのようなヤナギ類の葉も食べるようである。今回、我家の外灯下にやって来たが、家の周りの何処にヤナギ類が生えていたか、ちょっと思い出せない。少し離れた小川の土手や谷地の湿地には、ヤナギ類は生えているが、そうしたエリアは、家から500メートルぐらいは離れている気がする。

さて、このシャンハイオエダシャクの生息分布は、国内は北海道から四国までのようである。海外の生息分布は、中央ロシアから極東ロシアにかけてと中国にいるようである。ロシアに広く生息していることから、遠い昔の寒冷期からの生き残りの蛾の気がする。この辺に、国内の九州以南に生息していない理由がありそうだが、現段階では、私には分からない。

フトジマナミシャク 成虫 Xanthorhoe saturata (Guenée, 1857) 2nd

最近、近隣で写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだった。

種名は、フトジマナミシャク。過去の投稿を調べたら、3年前の7月に投稿済みの種であった。

幼虫の食草は、ブナ科に始まり、セリ科やアブラナ科やキク科と多岐に渡るようである。

出現は、6月-7月と9月-12月と年に2回のようである。すると、この4月の頭に現れた個体が、冬を越冬した個体なのか、早めに蛹から羽化してしまった個体なのか、ちょっと私には分からない。

この蛾の生息分布の方は、国内は、北海道から沖縄本島辺りまで。海外の生息分布は、朝鮮半島や台湾(台湾からの報告は沢山上がっているようである)……中国南西部。他にも、かなり離れたインド南部やアフリカ南島端の辺りといった思いがけないような場所からの報告も上がっているようである。ただ、いつから蛾が居たのか分からないが、遠い昔はインドもアフリカもギュッとくっ付いていた事を考えると、決して無茶な拡がりとも思えない。

ニホンコシアカハバチ? 成虫 Siobla japonica Shinohara, Wei & Niu, 2013

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたハバチの仲間である。

まさに、旬なのかいっぱい飛んでいる。そして、警戒心が薄いのか、スマホを近付けても、あまり逃げないので写真は撮り放題。

大きさは、体長で13ミリぐらいから17ミリぐらいの幅がある。

種名は、ニホンコシアカハバチかなと思うのだが、どうなのであろう?

他のコシアカハバチと違い、触角が黒一色の特徴に自力で気が付け、調べを進めていたら、YouTube内で川上教授のおもしろ理科チャンネルにコシアカハバチの見分け方という投稿があり、触角が黒いのはニホンコシアカハバチとの解説がされていた。

学名の登録が2013年と新種登録されたのは最近だが、うちの近所には今いっぱいいるみたいである。

和名から、また学名にあるjaponica から類推して、おそらく日本(本州?)にしか生息していないと思いたい。