ヒモワタカイガラムシ 雌 Takahasia japonica (Cockerell 1896)

この物体は、我家の庭でよく見かける。もみじの木に時々付いている。

大きさは、輪っかの直径で15ミリぐらいではないだろうか。

全然動きが感じられないし、これを初めて見て、昆虫と思える人は、なかなかいないのではないだろうか。かくなる私も、暫く何であろうと、分からないでいた。

しかし、実際は、カタカイガラムシ科のヒモワタカイガラムシという昆虫である。

茶色い部分が体の前半部で、内側に6本の脚と触角もあるらしい。白い部分は、腹部というのか、卵が沢山詰まっているらしい。ゆえに、雌ということになる。

孵化は、5月ごろで、幼虫は葉裏等で成長し、秋に成虫になり越冬するとの事である。

生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州。海外は、朝鮮半島や中国東部にはいるようである。

Periclista erythrogramma? Periclista属の一種の幼虫

最近、このハバチの幼虫によく出会う。

ただ、何もしなくても出会えるわけではなく、コナラの葉っぱを、ガサガサならぬバサバサした時に、地面へと落ちてくる。

上の写真の個体で、体長15ミリぐらいではないだろうか。

これだけ特徴的な雰囲気なので、種名に直ぐに辿り着けると思ったが、簡単ではなかった。最初は、蛾の幼虫から入ったが、目ぼしいものはおらず、頭部の黒い眼のような点に気が付いた。ハバチの幼虫かと思い、調べるが、写真は沢山見付けられるのに、種名は出て来ない。

結論は、和名が未だないPericlista erythrogramma(マルハハバチ亜科)が有力なのではと、思っている。

虫の分類って、意外とグチャグチャだったり、未研究の種達があるが、このハバチも、その例であろう。

生息分布に関しては、国内も海外も、ちょっと調べられなかった。

アカハバビロオオキノコ Neotriplax lewisii (Crotch, 1873) 2nd

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた小さな甲虫である。

今回の投稿の主役は、赤茶色の方の甲虫である。ちなみに、黒光りしている方は、ルリオオキノコと言う。

さて、大きさは、体長7ミリぐらい。

種名は、直ぐに、アカハバビロオオキノコだと思った。3年前の5月5日にも、投稿している種である。まだまだ昆虫を観察し始めて間もない頃であるが、珍しく種の同定は当時も間違っていなかったのを確認して、安心した。

上の写真でも分かるように、カワラタケのような硬いキノコを食べる甲虫である。

生息分布の方は、国内は、本州から九州(対馬含む)まで。海外の生息分布の方は、ちょっと辿り着けなかった。