アトキハマキ 幼虫 Archips audax (Razowski, 1977)

最近、近隣で、この蛾の幼虫を見かけて写真に撮っていた。

大きさは、この時の成長段階で、25ミリぐらい。

手のひらに乗せてしまったが、元々は葉を巻いた巣から顔を出していたものを、可哀想だがひっぱり出して写真に撮ったものである。

そして、頭部と同じような太さの胴が細長く続くのは、ハマキガ達の幼虫の特徴である。

では、何というハマキガの幼虫かというと、同じ外見を持つ幼虫を、アトキハマキの幼虫として紹介しているサイトが多かった。

ゆえに、アトキハマキの幼虫と考えたい。

アトキハマキ自体は、結構、広食性の蛾のようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から屋久島辺りまでいるようである。海外の生息分布は、朝鮮半島と台湾から、生息報告が上がっているようである。

この日は、この蛾の幼虫以外、もう一種、ハマキガの幼虫と思われる蛾の幼虫がいたが、どちらも巻いた葉から少し顔を出して、佇んでいた。これが、何をしている瞬間なのかは、分からなかった。ただ、このアトハマキの幼虫の方は、危険を感じた瞬間に、一瞬で葉の中へと後退りした。餌を食べる事に一心不乱になっていて、迫り来る危険に気が付かない蛾の幼虫達も多いが、このアトキハマキの逃避のスピード感にはビックリというか意外であった。

キカギヒメハマキ 成虫 Rhopalovalva pulchra (Butler, 1879)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたヒメハマキの一種である。

3年前の5月の頭にも投稿済みの種である。当時の投稿にも書いているが、「良い写真が撮れたら、再投稿する。」を実現した形である。

大きさは、体長9ミリぐらいだったと思う。

種名は、キカギヒメハマキ。

幼虫の食草は、ブナ科のコナラ等。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州。海外は、対馬を経て、朝鮮半島、ロシア沿海州。