イチモンジチョウ 幼虫 Limenitis camilla (Linnaeus, 1764)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蝶の幼虫である。

直ぐに、タテハチョウの仲間の幼虫だろうと予測が付いたので、調べたところ、イチモンジチョウの幼虫と分かった。

この幼虫の食草は、スイカズラ科のスイカズラとの事だが、確かに、上の写真の齧られてる葉っぱが、スイカズラもしくはスイカズラの近縁種である。

違う角度からの写真をもう一枚。

さて、近隣でたまに出会うイチモンジチョウだが、生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、これまた、ヨーロッパ(特に西ヨーロッパ)が原産と思えるような分布だが、次の大きな生息エリアが、極東の日本や朝鮮半島なのである。そのヨーロッパと極東の間には、現在ロシアのシベリア鉄道が通っているラインに沿って、生息地が点在している感じである。ユーラシア大陸の両端に生息エリアが生まれるのは、一体、どんなプロセスを経ての結果なのか、興味が湧いてしまう。ゆっくり、考えてみようと思う。

イチモンジチョウの成虫の投稿は、こちらから。

オオアカマルノミハムシ  Argopus clypeatus (Baly, 1874)2nd

最近、近隣で見かけた小さな丸い甲虫である。

大きさは、4ミリちょっと。

調べたら、直ぐに種名は、オオアカマルノミハムシと判明。

食草は、キンポウゲ科のボタンヅルやセンニンソウ。

生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州。及び佐渡島や隠岐や対馬他九州近海の離島にも生息しているようである。海外の生息分布は、ちょっと辿り着けなかった。

ちなみに、キンポウゲ科の植物には、有毒なものも多いが、このオオアカマルノミハムシの派手な体色も、毒を含んでいることのアピールと捉えたい気がする。自然界で目立つ体色は、やはり天敵には見つかりやすいと思うので、そう考えるのが、無難かと思われる。