シロマダラメイガ 成虫 Euzopherodes oberleae Roesler, 1973

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

直ぐにツトガ科のマダラメイガ亜科の蛾であろうと思ったが、この亜科の蛾達は、この手の細長い系統の蛾達の中では大き目なのが多い。ゆえに、この蛾も、前翅長で10ミリぐらいあった。

種名は、シロマダラメイガではないかなと思う。

幼虫の食草は、ちょっと調べても出て来なかった。

生息分布の方も、同じく、ちょっと調べただけでは分からなかった。海外の生息分布を調べていたところ、日本からの生息報告のみ知られているとの情報を読んだ。

オスグロトモエ 成虫 春型Spirama retorta (Clerck, 1759)

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長30ミリぐらいあった。蛾達の平均サイズからすると、結構大きな蛾に思える。

種名は、オスグロトモエ。春型は、雌雄による紋様の変化が乏しく、殆ど差がないようである。一応、オスの方が黒っぽいから、オスグロトモエとは言うようである。

ちなみに、7月ごろから現れ始める夏型は、雄の巴紋様が目立ち、雌雄の区別は簡単らしい。

幼虫は、マメ科のアカシアやネムノキを好むようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南………対馬含む九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島、台湾、中国東岸、中国長江流域、フィリピン、インドシナ半島、インド南部を中心に全域で確認されているようである。こうなって来ると、トモエガ亜科の他の蛾達との棲み分けが気になるようになって来た。

オオバトガリバ   成虫   Tethea ampliata ampliata (Butler, 1878)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長23ミリぐらいあり、大きい蛾の部類に入ると思う。

ホソトガリバと迷ったが、種名は、オオバトガリバの方だと思う。

幼虫の食草は、ブナ科のクヌギやコナラ等である。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島、ロシア沿海州南部に生息しているようである。

近似種に、ホソトガリバというそっくりな種Tethea octogesima octogesima (Butler, 1878)がいるが、こちらの生息分布は、大体、オオバトガリバと被っているが、中国の少し内陸部にもいるようである。元々のルーツは一緒と思えるこの2種が、どうやった分断を経て、種分化していったのか気になるところである。