シロテンハナムグリ

少し前に、近所の小学校の渡り廊下で、シロテンハナムグリと思われる死んだ個体を発見していたのだが、その時写した写真は、脚などが欠けていて、ブログに投稿するには、どうも少し不完全に感じるものだった。そんな折、最近、隣の市町村で、生体を捕まえ写真に収めたので、そちらの写真を使い、簡単にシロテンハナムグリの特徴を紹介したいと思う。

先ず、とても間違い易い仲間に、シロホシハナムグリという種が居るらしいのだが、一見、素人には違いは分からないらしい。ネット上にも、シロテンハナムグリとシロホシハナムグリの見分け方として、幾つもの記事が上がっていたが、それらを少し紹介すると……

*頭部の前の所が少し凹んで見えるのがシロテンハナムグリとの事である。この写真の個体も、凹んで見える。一方のシロホシハナムグリの方は、頭部の先端がフラットに見えるようである。

*シロテンハナムグリの方が、シロホシハナムグリより脚が長い。この写真では、分からない。

他にも色々有ったのだが、どれも投稿者の主観に基づいていたり、結構紛らわしい相違点と感じたので割愛する事にしたが、基本的に、シロテンハナムグリの方が、シロホシハナムグリより緑がかっていて金属光沢が強く、シロホシハナムグリの方がズングリとした印象なら、若干、シロテンハナムグリの方が、長細い印象に見えるとかがある。今後、シロホシハナムグリも見つける事が出来、観察するチャンスに恵まれたなら、自分なりに、2種の相違点を捜してみたいと思う。

さて、このシロテンハナムグリの習性として、勿論、花にも吸蜜に訪れるが、カナブンのように樹液にも集まるようである。また、このカナブン始めハナムグリ亜科の昆虫は、固い上翅を開かなくても、少しズラすだけで、飛べるようである。その状態を写せた写真が下の一枚。

最後に今回見つけたシロテンハナムグリは飛翔行動から地面に着陸した後、落ち葉の中に潜り込んで行こうとしていたが、普段そういう所に隠れているのかなとも想像した。落ち葉に潜る瞬間を捉えた写真が以下の一枚。

このシロテンハナムグリとの踏み込んだ出会いにより、今度はシロホシハナムグリにも早く出会いたいという気持ちが当然芽生え始めたのは言うまでもない。