少し前に近所の里山を散策した時に、イトトンボの類が多く見られる地帯があった。基本的に、私が住む郊外の環境では、茂みや草叢に目を凝らすと、想像以上にイトトンボを見つける事が出来る。それにしても、この地帯は、他の場所よりも、かなり沢山イトトンボが生息している地帯と言い切れる一帯であった。
この写真のトンボは、アオモンイトトンボと思われる。日本海側の寒い地域や北海道には居ないトンボらしい。また生まれた水辺を余り離れないとの記事も多く見かけた。
という事は、明らかに蓮田の近くに沢山居たので、蓮田がヤゴの生育場所で有り、発生源になっていると思われる。
ちなみに、雌には、雄と同じ模様のタイプと、全く違った雰囲気のオレンジ色になるタイプが存在するとのことである。
そんなアオモンイトトンボの雌と思われるオレンジ色のタイプの写真が以下の一枚。(同じ場所で撮影)
このアオモンイトトンボ始め、イトトンボは空中を縦横無尽に派手に飛行しているというよりは、草から草へ、枝から枝へと、ゆっくりフラフラと目立たぬように飛んでいるので気が付きにくいが、茂みに目を凝らすと、意外と身近に居るトンボである。そして、フラフラとのんびり飛んでいるように見えても、小さな虫が目の前に現れると、手足を器用に使い、一瞬で捕まえてしまうのである。
また、我が家の庭でも数種類のイトトンボを見かける事があるが、どこの水場で誕生したものが飛来しているのか、想像できない。近場にそれらしき水場が思い当たらないので、比較的移動距離(水場から200メートル圏内とか)は持っているトンボだと思うというのが、私の私見である。