タケカレハ(幼虫)

昨日は、仕事が休みだったので、のんびりと庭の草むしりをした。そんな草むしりの最中に発見。発見場所は、ドクダミ、ヤブガラシ、エノコログサ他が密生する雑草群。近くの2メートル離れたところには、現時点で種名の分からない中型の樹高の竹が生えてはいるが、発見した場所には、青々(緑々)としたタケやササの類は生えていない。

まあ、そんな前段は、さておき、数ヶ月前から庭に居る生き物を紹介するブログを始め、とりわけ蛾の幼虫達にはレギュラーとして大活躍して貰っている身としては、この派手で大きいタケカレハの幼虫には出会いたがっていたのは本音である。ゆえに、庭で発見した時には、心の中で、「よっしゃ。」と呟いていたのも本当のところである。

早速、素手で掴み、平らなところへと置き、写真を撮ろうとするが、思ったより逃げ足が速い。その時撮った写真が以下のようなものである。

完全防御態勢で丸まった姿が以下のもの。

幼虫が好む食草は、竹や笹、ススキやヨシとのことである。後で知った事だが、頭部と尾部に毒毛針を持ってるらしい。

知らないで、胴体の真ん中辺りを掴んで素手で移動させたが、運良く刺されなかっただけか…

ヤハズカミキリ

昨日は、仕事が休みだったので、のんびりと庭の草むしり。ここ2ヶ月ぐらい手付かずだった少しジャングル状態のエリアに飛び込んでみる。すると、生い茂る草むらからは、見たこともないありとあらゆる昆虫が飛び出して来る。

そんな昆虫のひとつがこれ。明らかに初めて見る(意識する)カミキリムシ。

カミキリムシの仲間には、この手のツブツブがあってくすんだ色の種類は多いんだが、外見的に一番似てそうなのはヤハズカミキリかと第一候補の予想を立てる。そこから、細部を照合して行こうと考えていたのだが、ヤハズの意味を調べた時点で、アッサリとヤハズカミキリで間違い無いと断定するまでに至れた。

矢筈の意味→弓の両端の弦を留めかけておくような所謂V字の切れ込みみたいなもの。

この初めて知った知識を基に、もう一度このカミキリムシの写真を眺めてみると、左右の上翅(固い翅)の先端が尖り、真ん中がV字に切れ込んでいるように見えるではないか。大概の甲虫の上翅は、ぴったり隙間無く合わさるものが多い筈である。

同時に、10代の頃を過ごした北九州のとある街の背後に矢筈山という低山が有り、よく登っていたのを思い出した。そして、きっと山頂の形が矢筈だったに違いないと、遠い過去の思い出の山とも、その知識をクロスすることが出来た事に、些細な幸せを感じた。

さて、このヤハズカミキリは、他の方々の画像を見るとピンク色をしている個体が多い。昨日、我が家の庭で見つけたヤハズカミキリは、ピンク色とは表現できない事を認める。蛹から羽化したてが、ピンク色が鮮やかであるとの記事も読んだので、その辺りに、昨日の個体がピンクに見えない理由のひとつが、もしかしたらあるのかもしれない。

ところで、このヤハズカミキリの習性をネット上で調べようと思ったら、ほぼ殆どヒットしない。こういう種こそ、草の根の人達の観察に依り、習性(どういう樹木に産卵されるとか、成虫の食性等)が解明されて行くべきと思い、なんとか推理するんだが、ある程度の確証を持った推測は出来そうも無いので、この投稿においては、何も、このヤハズカミキリの習性に関する私的意見を書かないことにする。

ただ、外見的には似てないが、上翅が同じ矢筈の特徴を持つハイイロヤハズカミキリが、伐採放置された細い枯竹に産卵して、幼虫はその中で育つという習性との類似性はないかという推論は、現時点で持ってみたいと思う……全然違ったりしてね。

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2021年5月10日追記

少し前に、我家の外灯下に、このカミキリが来ていた。その時の写真を以下に。

確かに羽化したてなのか、ピンク色をしたカミキリであった。

クビクロクチバ(成虫)

昨晩の近所の整備された雑木林の散策で写しておいた蛾の種類が分かったので、投稿する事にする。

比較的大きめの蛾の印象。名前の通り、首回りが黒いのが見て取れる。

似た種にナニワクロクビクチバとヒメクロクビクチバが居るとの事だが、ハートマークみたいに見える紋様の上に極小の黒点が有るのが、このクロクビクチバの特徴のようである。ナニワクロクビクチバは、その極小の黒点の所が白点になり、ヒメクロクビクチバは、このクロクビクチバの半分ぐらいのサイズという事である。

また、幼虫の食草は、カヤツリグサ科やイネ科の植物との事である。

私が、ここのところ出かけている近所の雑木林では、滅多に見ない蛾である。ちなみに、その雑木林の蛾生息数(目に付く数)ランキングは、第1位は、文句無しコシロシタバ、第2位は、同率でキシタバフクラスズメ、第3位も同率で、オニベニシタバとウンモンクチバと言った塩梅であろうか。