ウスカワマイマイ?

先日の土曜日に、予定外に早起きしてしまったので、近所の里山を散策。とある橋の欄干の基礎となるコンクリートの土台に、この小さなカタツムリがかなりの頻度でくっ付いているのを発見。

コンクリートから引き離すが、どれもとても軽く感じられ、中を覗くが、奥に生体反応は感じられない。(勿論、入り口に膜を張っている個体もいるが、その透明の膜の奥にも生体反応は感じられない。)おまけに、どれも殻が壊れやすく、指で摘むのも圧力加減が難しい。

一応、家に持ち帰って、殻からだけでも、種に繋がる情報を得ようと、手当たり次第にスカスカのカタツムリのうちから、大きめで模様の気に入ったものをプラスチックのケースに落とし入れる。

しかし、数秒もしないうちに、その軽かるのスカスカのカタツムリの殻から、体とツノが出て来て、プラスチックケースの内面を上へ上へと這い上り始めている事に気が付く。なんだ……生きてるんじゃん。

それらを、家に持ち帰り飼育しているのだが、そのカタツムリの写真を以下に載せておく。

写真だと大きく見えるが、大きくても殻径1センチにも満たない。

このカタツムリを現場で見つけた時の感想を書くと、随分陽射しも出て来たけど、直射日光の下に居るなという事と、殻自体の紋様なのか、内部の軟体部の紋様が透けているのか分からないが、色合いや紋様に個体差が大きいなと感じた事が有る。

他にも隣接するガードレールにも、結構くっ付いていて、鉄や白いペンキは、このカタツムリは大丈夫なんだとの印象を持った。

さて、日本国内にざっと700種類のカタツムリが居ると言われている。おそらく、DNA的には、それ程の違いは無く、模様や外見で類別された結果の約700種なのではないかと推測したい。

そんな訳で、今回見つけたカタツムリの正確な種を特定する事は、私には出来ない。ただ、日向に居たことと、殻がめちゃくちゃ壊れ易かった事と、色合いや紋様に個体差が多かった事から、ウスカワマイマイと言うことにしておく。

奥が深いね……カタツムリ。

シロテンハナムグリ

少し前に、近所の小学校の渡り廊下で、シロテンハナムグリと思われる死んだ個体を発見していたのだが、その時写した写真は、脚などが欠けていて、ブログに投稿するには、どうも少し不完全に感じるものだった。そんな折、最近、隣の市町村で、生体を捕まえ写真に収めたので、そちらの写真を使い、簡単にシロテンハナムグリの特徴を紹介したいと思う。

先ず、とても間違い易い仲間に、シロホシハナムグリという種が居るらしいのだが、一見、素人には違いは分からないらしい。ネット上にも、シロテンハナムグリとシロホシハナムグリの見分け方として、幾つもの記事が上がっていたが、それらを少し紹介すると……

*頭部の前の所が少し凹んで見えるのがシロテンハナムグリとの事である。この写真の個体も、凹んで見える。一方のシロホシハナムグリの方は、頭部の先端がフラットに見えるようである。

*シロテンハナムグリの方が、シロホシハナムグリより脚が長い。この写真では、分からない。

他にも色々有ったのだが、どれも投稿者の主観に基づいていたり、結構紛らわしい相違点と感じたので割愛する事にしたが、基本的に、シロテンハナムグリの方が、シロホシハナムグリより緑がかっていて金属光沢が強く、シロホシハナムグリの方がズングリとした印象なら、若干、シロテンハナムグリの方が、長細い印象に見えるとかがある。今後、シロホシハナムグリも見つける事が出来、観察するチャンスに恵まれたなら、自分なりに、2種の相違点を捜してみたいと思う。

さて、このシロテンハナムグリの習性として、勿論、花にも吸蜜に訪れるが、カナブンのように樹液にも集まるようである。また、このカナブン始めハナムグリ亜科の昆虫は、固い上翅を開かなくても、少しズラすだけで、飛べるようである。その状態を写せた写真が下の一枚。

最後に今回見つけたシロテンハナムグリは飛翔行動から地面に着陸した後、落ち葉の中に潜り込んで行こうとしていたが、普段そういう所に隠れているのかなとも想像した。落ち葉に潜る瞬間を捉えた写真が以下の一枚。

このシロテンハナムグリとの踏み込んだ出会いにより、今度はシロホシハナムグリにも早く出会いたいという気持ちが当然芽生え始めたのは言うまでもない。

オオチャバネセセリ(成虫)

数日前、土曜日の早朝、珍しくエッて言うぐらい早く目覚め過ぎたので、近所の里山を散策。

子供の頃に見慣れた蝶の写真を撮る事に成功。よく逃げられずに、写真に収める事ができたと思う。

家に帰り調べたところ、オオチャバネセセリと判明。他に似た紛らわしい種類に、イチモンジセセリとチャバネセセリが居るが、イチモンジセセリの後翅の小さな白い斑点は縦に一直線に並ぶ、一方、チャバネセセリの方は、斑点が目立たない程凄く小さく並びもズレが有る。そして、この投稿の主役であるオオイチモンジセセリは、上から、短、長、長、短、長と白い点が並ぶとの事である。

さて、このオオチャバネセセリを調べていて分かった事に、この蝶は、年々、生息数が減っている蝶のようである。近隣県だと、千葉県が、絶滅危惧種Ⅰ類、埼玉県が、絶滅危惧種、神奈川県が、絶滅危惧Ⅱ類、栃木県なんかも、要注目種に指定している。平地だと中々見れなくなって来た蝶のようである。山地に住む蝶のイメージになって来ているとの事である。

このオオチャバネセセリの成虫は、アザミの花で一番吸蜜するらしく、幼虫は、イネ科のススキやアズマネザサ(所謂、篠竹)等を食し成長するとの事である。私の住む地区は、高い場所でも標高30メートル程度の平地であるが、野の花として、アザミはよく咲いているし、アズマネザサも、所々に群落を無数に作っている。

平地から姿を消しつつある蝶が見れる環境を大切にしたいね。