スジコガネ

昨日、近所の里山を散歩中に見つけた。

第一印象は、とにかく金属光沢が目立っていた事と、雄の特徴である触角のフサフサと、上翅に明白な筋が見えた事である。

家に帰って調べたところ、スジコガネと断定した。微妙に大きいサイズで、オオスジコガネという種類も居るらしいが、現段階では、どちらでも構わない。

習性としては、卵から成虫までに3年かかるらしい。成虫の食べる物は、針葉樹の葉っぱ。ゆえに、杉や檜の造林地では、時に大量発生した時に害虫として扱われるコガネムシの種類。

近隣の針葉樹の造林地が、ソーラー発電を筆頭に、どんどん伐採開発されていく昨今、少しづつ減少して行く運命のコガネムシなのかな。

サカマキガイ

昨日、近所の田んぼで発見。サカマキガイだと思う。

このサカマキガイという貝は、ヨーロッパもしくは北米から移入されたと言われていて、移入年代もハッキリとは分からない小型淡水巻貝である。

サカマキガイの名前の由縁は、他の淡水2枚貝と殻の巻き方が反対というところから来ている。寿命は1年。環境への順応は強く、かなりの汚水でも生きられるとのことである。ただ、私がサカマキガイ達を発見する田んぼは、それほど汚い水質環境とは言え無いところが多く、今の所、自然環境下では、汚い水質のところで出会った印象が無い。そして、田んぼの中でも、綺麗な水の放出口の近くのジャバジャバ水が動き、酸素が豊富に有りそうな場所に集まって来ている事実を見ると、汚い水質が好きというわけでは無さそう。

しかし、我家の庭に置かれたタライの中でも、ちょっとぐらい水が汚れてしまったなと思う期間が少し有るぐらいでは、直ぐに死なず歴代繁殖して行っている。ただ、勿論、落ち葉が大量に堆積してしまいタンニンだらけの状態が続くタライや、クロレラみたいなドロドロの緑の状態が長く続くタライからは、姿を消して行っている気がする。

では、サカマキガイと人間の関係で、サカマキガイの利用法が有るとしたら、私は、ヘイケボタルの若齢幼虫の餌にする事が出来ると考える。容易に繁殖出来る事と蛍の幼虫に食べられてしまった後の貝殻の処理にも困らないのではと思う。というのも、一年寿命のサカマキガイは、成長と共に殻が硬くなる前には、寿命を迎えてしまい、水中で殻が比較的速く分解されて行くことによって、水底に貝殻が溜まっていく事を防げそうな気もする。

ヒメホソアシナガバチ

本日午前中、前から目を付けていた近隣の森林に踏み入って、見つけた昆虫や植物の写真を片っ端から撮ってみた。

野生のヤブランが有ったので、写真に収める。ヤブランが、綺麗に写るように、周りのドクダミを取り除いたりして、まぁ満足の行くヤブランの写真が撮れたと思う。家で、その写真を見返していて、あるものが偶然写っているの気が付いた。

かなり大きな蜂の巣である。蜂の羽音もしなかったし、全く気が付かなかった。ヤブランの周りの草の整理をしている時に、よく刺されないで済んだなと、幸運に感謝した。

蜂の巣のところをアップにしたものが以下の写真。

ヒメホソアシナガバチのようである。このヒメホソアシナガバチは、あまり人目に付かないようなところに生息するアシナガバチらしく、都道府県別のレッドデータでは、絶滅危惧Ⅱ類や準絶滅危惧種に指定している県もある。

近くで、この蜂が1匹だけ飛んでいるのは気が付いていたけど、知らないだけで、こんなニアミスをしていたとは…。刺されないで、本当に良かった。