ベッコウハゴロモ

数日前の我が家の庭の清掃中に見つける。実は、更に数日前にも、フィールドでも同じ昆虫を見つけていた。

姿・形から蛾の仲間と思い検索していたが、ヒットせず、ここに来てウンカの仲間を調べている時に、一覧の中に、同じ姿形のものを見出すことができた。

名前は、ベッコウハゴロモ。カメムシ目、ハゴロモ科。要は、セミなんかと少し同じ系統の昆虫と分かる。言われてみると、頭部がセミみたいな形をしている気がする。

大きさは、葉との比較で分かるかもしれないが、決して凄い小さいというわけではなく、2センチぐらいはある。

幼虫・成虫共に、植物に付き、吸汁して生きてるようである。好んで付くのは、ミカンの木やウツギやクズ等と書いてあったが、我が家で誕生しているベッコウハゴロモの食糧源になっているのは、葛(クズ)であろう。

さて、昆虫の名前に触れる時に、大概は、昆虫の持つイメージと名前が簡単に結び付くことが殆どである。ただ、このベッコウハゴロモのベッコウ(海亀の硬い甲羅を研磨・細工したもの)のところが、この昆虫のイメージのどこを表現しているのか分からないのである。ハゴロモの方は、おそらく、幼虫時の綿毛を備えた独特な姿から来ているものと思われるが……

ところで、この年齢になって、ハゴロモ科なる科が昆虫の世界に存在する事を知ったが、大抵の人は、ハゴロモ科なる言葉や、こうした小昆虫に関心を持つ事なく、その生涯を終えるのかなと思う。

知らない世界に新たな知識が増えたことに、ささやかな喜びを感じる。

キバラヘリカメムシ 幼虫 成虫

昨日は、仕事が休みだったので、午前中にサクッと我が家の庭の草むしりをしていた時に発見。樹高3メートルぐらいに育ったニシキギの木に、結構たくさん付いていた。

この大きめのカメムシは、ニシキギやマユミが好みらしいが、我が家には、このニシキギから1メートルも離れていないところにマユミも植わっているが、マユミの木には、興味が無い様子である。

腹部が見える横から撮った写真も載せておくことにする。


2020年3月8日追記

その後、このキバラヘリカメムシの幼虫の写真も何回か撮る機会に恵まれたので、それらの写真を紹介することにする。

上の写真は昨年の8月21日に撮られている。留まっているのは、コマユミの木。

上の写真は昨年の10月9日に撮られたものである。留まっているのは、常緑のマサキであるが、それまでニシキギ科の落葉樹でしか見てきていなかったので、この時点で常緑のマサキにも居ることを確認出来た。

フタモンアシナガバチ

昨日は仕事が休みだったので、子供達を連れて近所の里山を散策。

護岸された小川の土手で、こんな蜂の巣を発見。

家に帰り調べたところ、フタモンアシナガバチと判明。

今年に入り、近所の昆虫達に少し興味を持ち始めた身だが、キボシアシナガバチコアシナガバチヒメホソアシナガバチに続き、4種目のアシナガバチとの遭遇と言うことになる。

ちなみに、少し拡大した写真を見ると、蜂の顔が、のっぺりと黄色のものと、黒い横ラインの入るゴツゴツしたイメージのものと2種類居る事に気が付く。黄色いのっぺり顔の方が、オスという事である。