マユミ

ここのところ、家の周りの身近な自然の中で出会った昆虫等を紹介するケースが多かったので、少し趣向を変えて、植物の投稿をしてみることにする。

先ずは、8月の頭に家から車で10分以内の鬱蒼とした山林で、カタツムリを見つけていた際に、目に止まった落葉小低木のマユミである。

写真だと、分かりづらいが、葉の大きさ、一個だけ見える実の形、幹肌の雰囲気、マユミだと思う。

私は、趣味というか散歩がてらに、近隣の雑木林を歩くことは多い方だが、近隣の自然の中で、マユミの木に出会った事は無かった。

そういう事から、この山林の中の市道沿いのこのマユミが、野生の物なのか誰かが移植した物なのか、そこにも注意は払う必要が有るが、まぁ、野生のマユミと考えるのが妥当かなと思う。

この、マユミという木は、我が家の庭にも種から育てたものが2本ほど、かなりの大きさに育ち植わっているが、冬前には、葉が赤ピンクに紅葉し、これまた赤ピンクの可愛い実をぶら下げる木である。我家の庭の、マユミの木は、春には、ミノウスバという蛾の幼虫の生育場所に、ここ数年なっているが、木が禿げ禿げになる程、食害される事は今のところないほどの大きなサイズに育っている。

マユミの名前の由来は、この木の材質がよくしなり、弓の材料になったところから来ているとの事である。また、新芽は山菜として利用出来るとあった。ただ、種子は、激しい薬理作用が出る事が有るので、食べてはダメと書かれても居た。(実を食べそうな鳥達には、影響は出ないのであろうか?)

さて、マユミは雌雄異株らしい。今回、山林でマユミの存在に気が付けたのは、一個だけ付いていた実の発見からであった。きっと、この写真の木が雄株であったなら、マユミと気が付かず、素通りしていたに違いない。