センニンソウ

昨年の10月の頭に奇妙な花が咲いている蔓性の植物の写真を撮っていたのだが、最近、種名に繋がった。

繋がりのきっかけは、マドガとオオアカマルノミハムシという、この植物と共生している2種の昆虫を調べていて、『この植物なら見たことがある!』みたいな経緯になったのである。

さて、当時は、花というか痩果から伸びる長い髭の特徴から、カラスウリの仲間を調べていたが、種に辿り着くことが出来なかった。

そして、この長い髭を仙人のヒゲに擬えて、センニンソウの名が付けられたとの事である。

キンポウゲ科の植物なので全草に毒成分が含まれていて、ウマクワズ(馬喰わず)の別名がある。キンポウゲ科の似た蔓植物にボタンヅルもあるが、葉の形で、センニンソウとは区別できる。

私が昨年撮った写真は、花の時期が過ぎて、痩果の先が髭のように伸びた状態のものだが、今年は、是非、花の咲き初めの頃も見逃さないようにしようと思う。

最後に、現在の花期のセンニンソウの状態が分かる写真をアップして、この投稿を締めくくる事にする。

オオアカマルノミハムシ 

少し前にマドガという蛾の投稿をしていたが、そのマドガを観察していた時に、付近に赤いハムシの仲間がいる事には気付いており、写真に撮っていた。

そしてマドガの寄生している植物がキンポウゲ科のセンニンソウやボタンヅルという蔦植物なのだが、同じ植物に、オオアカマルノミハムシというハムシの仲間も寄生する習性がある事を知った。

そうなって来ると、その時、マドガと一緒に目撃していた小さな赤くて丸いハムシは、オオアカマルノミハムシの可能性が大であろう。

名前は、オオアカマルノミハムシ。体長は、5〜6ミリとの事である。目撃から少し日がっ経っているので、そんなに小さかったんだとしか思い出せない。

ツマジロクロハバチ

近隣の雑木林で、最近見つけていた。

名前は、ツマジロクロハバチ。ハグロケバエみたいに大きくはないが、決して小さくもないサイズだった。12ミリぐらいだったのかな。

とても元気なハバチで葉から葉へどんどんと飛んで移動していた。おまけに、葉の上でも、触角は常に振動させ続けていた。写真の個体の触角が、ピントボケしているのは、それが理由である。

幼虫の食草は、ニワトコとの事である。ニワトコなら、近隣の雑木林や林縁に普通に見られる落葉小低木である。

今回は、メリハリのある触角の先の白い部分と背中の白い紋で種に辿り着けたが、まだまだ種名や生態の確立されていない種の多いハバチの世界である。