フジロアツバ 成虫

先ほど、家の外灯下に集まる昆虫を見てみようと庭に出ると、外灯から少し離れたところの白い柱に黒いシルエットが見える。

近づいて、懐中電灯の光で写真撮影を試みる。そして、撮れた写真が以下のものである。

前翅長で2センチ弱あったと思う。名前は、フジロアツバだと思う。

似た種類に、ニセフジロアツバが存在するが、京都府が自ら北限との記載をしており、同時にレッドデータに載せていたので、私が家の庭で見たものは、普通種のフジロアツバの方であると考えた方が無難であろう。

幼虫の食草は枯葉。成虫が食すのは樹液とのことである。

ヤガ科クルマアツバ亜科に属する蛾なので、クルマアツバ亜科特有の鼻の先の下唇髭がクルッと上後方へ反り返る特徴を持っていたと思われるが、残念ながら写真では、その特徴を垣間見れない。その特徴が分かるように、横からも写せば良かったと、少し悔やまれる。

最後に、フジロアツバのフジロの意味を班白だとネット上で紹介していた方が居たが、言われてみれば、その通り。私もそう思う。

カブラヤガ 成虫

先月の5月25日に写真に撮っていた蛾の名前が判明したので、投稿しようと思う。撮影場所は、我家の外灯下。

危うく、迷宮入りしそうな流れであったが、変異に飛んだ様々な体色にとらわれる事なく、翅の左右中央辺りにあるクッキリした丸印達に着目した結果、全部同種だろという突破口が見えたのであった。

同じ日に撮った別の個体の写真を以下に。

上の2個体とも、幼虫がネキリムシとして嫌がられがちなカブラヤガであると思われる。

この写真を撮った日の前後数日は、このカブラヤガと思われる様々な色合いの蛾が多数、外灯下に寄って来ていたが、この辺りに、カブラヤガの1回目(?)の発生(成虫羽化)があったものと思われる。

幼虫の食草は、多岐に渡り、列挙するのを控えるが、私が気になるのは、食草の種を限定的にしている昆虫たちもいれば、少数だけどどんな科の植物でも食べれちゃう種類も居る。

この多様食性の習性は、進化の過程で獲得したのか、それともサイコパス的に、突然備わったのか、凄く気になる。

だって、もし後者で、人間の周りの草食性の昆虫達が突然、どんな植物でも食べれるようになったら、周りの自然環境が随分変わるだろうなと思う。ただ、その際には、植物の防御の進化も加速するんだろうな〜。

そんな自然界での攻防に目を向けない人間達。昆虫や植物達よりも偉いとでも思っているのかな。

キマエホソバ 成虫

5月25日に我家の外灯に寄って来て、写真に納めていた蛾の紹介をする。

日が少し経ち、記憶が曖昧になって来ているが、体長で 15ミリ〜20ミリぐらいのサイズだったと思う。

調べていると、似た種類にキシタホソバという種が存在したが、本種キマエホソバの方が、前翅の縁の黄色部分がハッキリ太い感じはする。

このキマエホソバの幼虫の食草は、地衣類、所謂コケである。

この時の一回以来、家の外灯下では見かけていないが、我家の庭で成長してきたものと思われるので、そのうち、このキマエホソバの幼虫を突き止めれればなと考える。

ちなみに、庭で過去に見かけたヨツボシホソバ(同じヒトリガ科に属し、同じく地衣類を餌にしている)の幼虫が、このキマエホソバの可能性がないかと詮索したが、どうも2種の幼虫には、ハッキリとした差異がありそうである。