ヤマグワ

久しぶりに植物の投稿をしてみようと思う。

近所の里山を歩いていて、至る所で、桑の木には出くわすのだが、それがヤマグワなのかマグワなのか他の桑の品種なのか分からないでいた。

なんとなく、実のなるシーズンの記憶を蘇らせる(実の特徴を思いだすと)とマグワの仲間が多いのかなとの印象を抱いていたのだが、先日、ヤマグワの実の特徴を持つ桑の木に、家から徒歩数分の近所で出会った。

一般的に、上の写真のように、雌しべの名残りの花柱が沢山見て取れる実を付けるのはヤマグワであり、マグワの仲間の実は、この花柱がそれほど目立たない実を付けるとのことである。

さてさて、このヤマグワという落葉中低木は、日本に古来より存在する在来種のようである。一方のマグワは、養蚕の発展と相まって、中国から持ち込まれた種のようである。

そして、明治から昭和初期にかけての養蚕が大盛況だった時代には、カイコの餌用にヤマグワもマグワも利用され、おそらく各地の風土にあった品種が選抜され誕生・固定(クローン化)されていったこととも思われる。

今では、養蚕産業も廃れて、近隣の里山に無秩序に生える桑達は、実を食べた鳥の糞から芽生え誕生して育ったものと思われる。

ところで、黒く熟した桑の実って、凄く甘くて美味しいの知ってますか?

桑の実で街おこしが出来そうな美味しさなのに……誰も、注目してない。

コウスバカゲロウ

数日前に家の外灯下に来ていた。ウスバカゲロウの仲間である事は直ぐに分かるのだが……

調べたところ、クロコウスバカゲロウと同定したいところだったが、似た種のコウスバカゲロウだと思った。

理由は、脚の色である。クロコウスバカゲロウの方が、もっと脚が黒一色ではなく色の薄い部分が混じっているとの事である。

またコウスバカゲロウという風に名前にコが付いているが、決して小さい印象は持てない。蟻地獄の中にいる小さな幼虫が、こんな小型のトンボみたいな大きさになるのかと思うと、不思議な気がする。

さてさて、こうしたウスバカゲロウの仲間の多くは、海岸の砂丘や河原の砂地等の土壌が乾きやすい場所に所謂アリジゴクと言われる巣を作り、幼虫は、そのすり鉢城の巣穴に落ちてきた昆虫等を食べるのだが、我家の外灯に集まるウスバカゲロウ達が、どこで巣立って来ているのか、今のところちょっと掴めないでいる。

アカマダラメイガ 成虫

一昨日、近隣の里山の草はらで見つけ写真に撮っていた。

この手の蛾にしては、大きいなという印象を持っていた。

前翅長で20ミリ弱ぐらいあった気がする。

名前は、直ぐにアカマダラメイガと判明。個体によっては、ピンク色の部分が、もっとハッキリとした鮮やかな色になる個体もいるようである。

幼虫の食草はマメ科の植物という事である。シロツメクサやアカツメクサ辺りが、幼虫の食草になったりしているのかなとも考えたい。

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2021年8月4日追記

我家の外灯下には、ちょこちょこ来ている印象を持っているが、昨晩撮った写真が、まぁまぁ鮮明に撮れていたので、投稿してみる。