この蛾は、数日前に近隣で見かけ写真に撮っていたものである。
昔から名前は知っており、昨年仕事中に壁に止まっているのを一回だけ見ていた。その際には、虫など全然興味の無い仕事仲間の方が、この蛾の存在に気が付き、「なんかやばいのがいる」みたいに、はしゃいでいたのを覚えている。仕事がひと段落した際に、写真にでも撮ろうと見上げると、既にその場所からは立ち去っていた。
そして、今回は写真に撮ることができた。
名前は、ビロウドハマキ。大きさは、この写真の個体で、体長4センチ弱ぐらいありそうだった。
幼虫の食草は、カエデ、アセビ、アラカシとか、要は何でも食べれそうな雰囲気である。
この蛾の生態として興味深いのは、本来、南方系の蛾であり、昔は千葉県辺りが北限だったみたいである。
しかし、近年、温暖化の影響も伴い、生息域を北へ北へ伸ばし続けている種である。
2020年の現在、茨城県の県南には確実に生息している。一体、何処まで北上しているのであろうか?