フサキバアツバ  成虫

昨晩、家の外灯下に寄って来た蛾の一つである。

大きさは、それほど小さくなく、中型の蛾(開張で3,5センチぐらい)である。シャクガの仲間のような翅を大きく広げた止まり方であるが、運の良い事に、下唇髭がクルッと反り返っているのが見えるので、ヤガ科クルマアツバ亜科の可能性が高い。

ヤガ科クルマアツバ亜科を当たったところ、フサキバアツバという種なのではと結論づけた。決めては、前翅の上にある小さな二つの褐色の点である。

このフサキバアツバも、先ほど投稿したソトウスアツバと同じく、我家に現れた個体は、濃い目の体色であるが、他の方々の写真は薄い色の個体も多い。

この蛾の色が濃い薄いは、発見捕食されやすいか否かで、見つかり難く捕食されなかった系統の色合いが、場所場所に遺伝的に受け継がれていっているのではと推測する。

ちなみに、この蛾も幼虫の食草は突き止められていないようである。

それにしても、最近、シロホシクロアツバ含め濃い色をしたクルマアツバ亜科の蛾の我家の外灯下への飛来が、集中しているように思う。

シロホシクロアツバ 成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開帳で2,5〜3センチぐらいだったと覚えている。

特徴は、上翅の中央辺りにある薄黄色い班点である。この特徴と黒っぽい全体印象を鑑みると、ヤガ科クルマアツバ亜科のシロホシクロアツバが有力候補なのだが、どうなのであろう。

さて、この蛾も、幼虫の食草は突き止められていないようである。

我家の外灯下に来た以上、少なからず、また出会えるチャンスは多々にあると思う。今後も繋がりを観察して行きたい蛾の一つである。

ソトウスアツバ  成虫

本日先ほど、家の外灯に集まって来ていた蛾の中の一種である。

大きさは、それほど大きくなく、開帳サイズで25ミリを少し超えるぐらいだった。

下唇髭の反り返り方から、クルマアツバ亜科に属する蛾であろうとの予測が立ったが、なかなかドンピシャの種に出くわさなかった。

ただ決め手は、上翅の中央辺りにある極小の白い点である。この特徴を備える種の一つにソトウスアツバという種があったのだが、色合いは濃いものから薄いものまで様々で、これがなかなか種に行き着かなかった原因でもある。

ただ、このソトウスアツバの絶対的特徴として、白い極小の点と、外横線より外側が全体の色より薄くなるという特徴は、どのソトウスアツバの写真にも共通して見れる気がした。こうなって来ると、上の写真の蛾は、ソトウスアツバで間違いないと思う。

幼虫の食草は、突き止められてないとの事である。

年に2〜3回発生するようで、今回写真に撮った個体は、今年2回目の発生の個体と思われる。おそらく、1回目の発生の時の個体は、もう少しサイズが大きいと思われる。