ヒメシロモンドクガ 幼虫

最近、時間がある時に近隣の休田みたいな場所を散策したことがあった。昔は田んぼであった場所なので、樹木っぽいものはなく唯一なんかしらのヤナギの小苗が一本だけ生えていたのが、唯一の樹木であった。

しかし、その本当に小さな苗には、3種類の蛾の幼虫が居るのが、直ぐに目に止まった。

そのうちのひとつが、以下の幼虫である。

大きさは、3〜4センチの間ぐらいだったと思うが、これから寒くなる事を考えると、これで最終成長サイズに殆ど達しているのかもしれない。

おそらく、初見のドクガ科の幼虫だとは感じたが調べていくと、ヒメシロモンドクガの幼虫であろうとの結論に至った。

ヒメシロモンドクガの幼虫の写真には、背中に白い毛束が連なっている写真が多いが、この投稿の幼虫の写真には、それは見て取れない。白い毛束は無く、黒い紋が連なっているだけである。

推測だが、おそらく野外でのサバイバル生活の間に、抜け落ちてしまったものと思われる。この手のドクガの幼虫は、マメドクガの場合もそうだったが、随分と繭から出て来た当初の姿と違う様相になっている幼虫に出会うことがある。

そうすると、その取れやすい毛束の意味は何なのであろうと推測してみる。

やはり、毒毛のばら撒きなのかなとも考えたいが……そもそも、このヒメシロモンドクガの毛には毒があったかと知りたくなった。

ただ、こうしたドクガ科に属する蛾の幼虫達は毒の有無に関係無く、毛が飛散しやすい特徴を持っているのは、ヒトリガ科だが毒毛を持っていそうな系統のヨツボシホソバの幼虫をマイマイガの幼虫と思い、手乗りさせた時に、物凄い長毛が沢山掌について来たのを思い出した。

ちなみに、マイマイガもドクガ科の幼虫ではあるが、毛は硬く、殆ど飛散させてる感じはしない。

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2020年10月7日追記

再度、同じ場所を訪れた際に、上の写真と同じ個体を発見。

脱皮した痕も見て取れる。そして、気が付いた。

背中の白い毛束がある事に……どうも幼虫のステージの途中で現れる毛束と解釈するようにしようと思う。

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