ヒメスナゴミムシダマシ

最近、近隣で越冬中のヒメスナゴミムシダマシの群れを見つけた。

田んぼ脇の農道のアスファルトが崩れかけてる斜面で見かけた。要は、田んぼから農道までは少し斜面になっている光景を連想して頂ければなと思う。そして、その斜面には、アスファルトの下層の砂利とかも流れ出しており、比較的水捌けの良い場所である。

そんな場所の崩れたアスファルトの欠片をひっくり返したら居た感じである。

この形態のゴミムシダマシは、近隣の乾燥気味の場所でよく出会うのだが、正直、何という種なのか同定出来ていないのが本音である。

そして、今回もヒメスナゴミムシダマシとタイトルに使っているが、本当にヒメスナゴミムシダマシなのか断言できない自分が居るのも認める。

ただ、今回撮った写真には、思いがけなく、他の2種の昆虫が写っている。ワラジムシとツマキヘリカメムシだが、その2種と比べると、今回のスナゴミムシダマシが、随分小さく写っている。

という事で、今回の投稿では、この写真の個体を、一旦、ヒメスナゴミムシダマシとして落ち着かせたい計画がある。

その理由は、過去に、もう少し大きかった同属種をカクスナゴミムシダマシとして投稿している経緯があり、サイズ感から同じ種とは考えたくない事と、写真は無いが、近隣で更に大きな似たようなスナゴミムシダマシの仲間を見ている記憶がある事から、小さい種として使えるスナゴミムシダマシの種名がヒメスナゴミムシダマシしか思い付かなかった事がある。

という事で、今後もこのスナゴミムシダマシの仲間には近隣で出会っていくと思うので、多くのデータや印象を得る中で、種毎の特徴に共通性を見出して行ければなと思う。

そして、ゆくゆくは、フィールドで得たデータを基に、自分なりにスナゴミムシダマシの仲間を分類して行ければなと思う。

ただ、このスナゴミムシダマシの仲間に共通して言えるのは、屋根があり雨水が注がない場所や、雨を浸透しないような材質の大きな板の下等、乾燥した場所を好んでいる気はする。

ユウレイグモ

先日、近隣を散歩中、ふと何か虫でも居ないかなと、道路脇に転がる樹皮をひっくり返してみた時、ザトウムシ発見みたいになった時があった。

そして、そのザトウムシは、運の良いことに直ぐに動かなかったので、慎重に写真に撮ってみた。

そして、撮った写真を見返した時に、ザトウムシの仲間にしては、腹部が細長い事に気がついた。

早速、“脚が細くて長い蜘蛛“をキーワードに検索すると、ユウレイグモという種が浮上してきた。私の撮った写真の個体は、ユウレイグモだと思う。

最近、気が付いたのだが、この時期は、まだまだ気温が低い日も多いのか、昆虫達の動きが遅い。今回のユウレイグモのような被写体は、先ず動いていたら、ピントを合わせる事は出来なかったと思う。

ましてや、樹皮の裏に何か生物を見つけようと意識を持って見なければ、この極小の身体に細過ぎる長い脚を持った生き物なんか、見過ごしてしまうはずである。

エグリゴミムシダマシ

最近、近隣の田園地帯の散歩中に、荒地にぽつんと転がる凄い太い丸太が目に入った。

ただ丸太と言っても、長さ50センチぐらいだったので、足の裏でごろっと転がしてみると、今まで地面と接していた部分が真上になった。

想像していたより生物の多様性は濃く、コウガイビルの一種、ツマキヘリカメムシ、中型のカタツムリ、極小のオカチョウジガイの一種に、蟻の一種等、色々なものが目に飛び込んできた。

そんな中に、下の1匹も居た。

体長は、1センチ弱。名前を調べたところ、エグリゴミムシダマシと判明。

幼虫も成虫も、一生朽木の中で生活するとの事である。過去に似たような生活形態を持つ種として、モトヨツコブゴミムシダマシを見つけたが、モトヨツコブゴミムシダマシの方は明らかにもっと黒っぽい色をしていた。この色の違いは、何から生まれるのか、気になる。