アオヤンマ

このトンボは、とある機関の敷地内の池周りで見る事ができる。

最近も、見かけたが、トンボの中でも慎重で、静止していても気配を感じると直ぐに飛び立ってしまうのである。

下の写真は、過去に交尾中の個体を撮ったものである。

先ほど種名を調べて、アオヤンマかなと落ち着いたのだが、アオヤンマ自体が、環境省のレッドデータで準絶滅危惧種に選定されているようなレア蜻蛉である事を知った。

環境省のレッドデータに登録されているという事は、都道府県独自のレッドデータでは、準絶滅危惧種以上の指定をしている都道府県が多数を占めている事を意味するが、確認したところ、実際にそうであった。

また、このトンボの紹介の中で、アシやガマがギッシリ生え茂った沼なんかに棲息するというのがあった。他にも、隣接する林で蜘蛛なんかを捕食するというのもあったが、このトンボを見かける場所は、まさにそんな環境である。基本的に流入流出する水路はなく、その為、水生植物の代謝物がヘドロとして1メートル以上は積もっていそうな池である。ただ、下に水脈があるのか、水が干上がることはない池である。

イネホソミドリカスミカメ

昨晩、我家の外灯下に来ていた昆虫のひとつである。

大きさは、体長で7ミリぐらいだったと思う。肉眼でも細長いカメムシの仲間である事は分かった。

ここで、この形でよく見かけるのは、クモヘリカメムシであるが、クモヘリカメムシは倍以上大きく、また育ち上がっていない小型の幼体の場合は、上の写真の個体のような翅が出来上がっていないと考えられる。

こうして、確か上の写真のようなカスミカメがいたよなと調べたところ、イネホソミドリカスミカメという種が浮上してきた。

昔は、アカヒゲミドリカスミカメという名で呼ばれていたとのことである。

稲の害虫として捉えられているカメムシであるが、近隣の水田周りの環境を眺めると、思いの外、稲の害虫(斑点米の原因)となるカメムシ達を見かける事はできる。

畦のメヒシバなんかに、そうした多くのカメムシ達が潜んでいるが、これ(畦のイネ科雑草)があるから田んぼの中心部への被害が無くなるとも言われていたりで、真相は分からない。

ただ、近隣のお米農家が、畦に沢山棲息している稲の害虫の撲滅に躍起になっているようには、私には見えない。