最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。
調べるまでもなく、名前は、ベニスズメと分かった。
大きさは、前翅長27ミリといった辺りだったであろうか。
幼虫は、時々見かけても、成虫には滅多に出会えない気がするので、この蛾との遭遇は素直に嬉しかった。
スズメガの仲間は、驚かすと、弾丸のように飛び去ってしまうケースが多いが、まだ気温も低いこの時期ということもあり、手に乗るか試してみた。
思いの外、抵抗なく、手のひらの上に乗った。
下翅が、濃いピンクなのが分かる。
以下に、翅の裏が見える写真を貼ってみる。
表面よりも、ピンクの部分が多いのが分かる。
さて、このベニスズメの幼虫の食草は、ホウセンカとかオオマツヨイグサ等らしい。
生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布の方は、海外では、Deilephila elpenor Linnaeus, 1758という学名で認識されている蛾がベニスズメのような気がするが、その学名での生息分布は、ヨーロッパにはヨーロッパ全土に濃く生息している気がする。千島列島や樺太やロシア沿海州……中央ロシアにも。朝鮮半島や中国にも生息していて、タイやミャンマーの北部山岳地にもいるようである。
Deilephila elpenor Linnaeus, 1758とDeilephila elpenor lewisii (Butler, 1875)の二つの学名の関係性は、ちょっと簡単に調べただけでは、分からなかった。
とにかく、ベニスズメは、比較的大きく、人目を引く色彩をした蛾である事は間違いない。