キコシホソハバチ(キコシボソハバチ)Tenthredo mortivaga (Marlatt, 1898.)

最近、近隣で見かけたハバチである。

派手目の色彩と、腹部の細さが、飛翔中から目立っていた。

静止して腹部を丸めると、腹部の細さが伝わり難いかもしれない。

大きさは、体長13ミリぐらいであったであろうか。

種名は、キコシホソハバチ。

幼虫は、ウシハコベやオランダミミナグサを食べると書いてある情報を読んだが、確かに、このハバチがいた場所は、ミドリハコベの日向の群落の中であった。

キコシホソハバチの生息分布は、国内は、本州、四国、九州。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

ヒメオビオオキノコ Episcapha fortunei fortunei (Crotch, 1873)

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫の一つである。

大きさは、体長9ミリちょっと。

一瞬、ヨツボシモンシデムシ……それともケシキスイかと思いそうになったが、少し見ると、それらとは明らかに違う気がした。そして、調べたところ、オオキノコムシ科のヒメオビオオキノコと判明した次第である。

それにしても、昆虫の面白いところは、科を超えて、紋様が似ている種が存在するところである。この二列のオレンジのラインの特徴は、前出のシデムシ科モンシデムシ亜科のヨツボシモンシデムシ、ケシキスイ科のヨツボシケシキスイ等も、ちょっと似た雰囲気だし、まだ、他にも科を超えて、似た雰囲気の種もいるはずである。……どれかの重要種に擬態している気もするが、他の理由もあるかもしれなく、現段階では、この理由を私は知らない。

さて、この初めて出会ったキノコムシの生態を少し書くと、カワラタケのような硬いキノコを食べるようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……奄美大島辺りまで生息しているようである。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。