ビロウドサシガメ Ectrychotes andreae (Thunberg, 1784) 2nd

約10日前に、近隣で見かけて写真に撮っていたサシガメである。

3年前の5月にも、同種の投稿はしているが、その時使った写真よりも良いものが撮れたと思うので、再投稿してみる。

大きさは、体長13ミリぐらい。

種名は、ビロウドサシガメ。

腹部を撮った写真。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州含む近海を経て……沖縄本島含む南西諸島まで。伊豆諸島や小笠原諸島にもいるようである。海外の方は、朝鮮半島(おそらく南部)、台湾、中国東岸、あとは、ミャンマーやタイの辺りで確認されている。ちなみに、南西諸島や南の方の個体は、腹部のサイドにもうちょっと赤みが入るらしい。

このビロウドサシガメは、アカシマサシガメアカサシガメシマサシガメと違い、草本類の上を移動しているのを目撃できるタイプのサシガメではなく、地面に接した石や板をひっくり返した時に目撃出来るタイプのサシガメかもしれない。

上の写真の個体は、立派な上翅を持っているが、短翅の特徴が固定された系統もいるはずである。ただ、立派な上翅を持っているからと言え、飛翔できるかどうかは、私は掴んでいない。

ホソニセヒメジョウカイ? Lycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)

先ほど、我家の外灯下に来ていたジョウカイボンである。

大きさは、体長9ミリ弱ぐらい。

数日前に、同じ我家の外灯下で、一般的な2センチぐらいあるジョウカイボンを1匹だけ目撃していたが、それと比べると半分にも満たない大きさである。

種名はと言うと、正直、自信を持って、これと言うことができない。ネット上で似ているものを探すと、ホソニセヒメジョウカイLycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)が近いと思うのである。しかし、少数ではあるが、ニセヒメジョウカイという種名Lycocerus lineatipennis (Wittmer, 1953)で、殆ど同じような個体を紹介しているサイトもあるのである。

何が正解なのか分からないのが、現状なのではないだろうか。

ゆえに生息分布も、掴めないが、とにかく上の写真の個体が、茨城県南部の我家の庭にはいるという事である。

ちなみに、ヒメジョウカイという種もいて、ヒメジョウカイは、昨年、福島県の高地で見つけたものの紹介を既にしている。

ナシモンキマダラハナバチ? 雄? Nomada pyrifera (Cockerell 1918)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた小さなハナバチである。

大きさは、体長8ミリぐらいで、とても小さい。肉眼では、赤茶色の凄い小さなハナバチぐらいしか認識できなかったが、腹部の横にある大きなレモンイエローの紋は、種を特定する上で、大きなアドバンテージになるとは思った。

調べたところ、ナシモンキマダラハナバチではないかなと思った。タイトルに雄?を入れた理由は、雄は黒っぽいとの情報を読んだからである。

幼虫に関しては、どうもキマダラハナバチ亜科に属する種は、もっと大きなハナバチの幼虫に寄生する習性があるようである。

国内の生息分布は、本州、四国、九州。海外の生息分布は、ちょっと調べてみたが、分からなかった。

ちなみに、同時期に、少しだけ大きく似たような雰囲気のダイミョウキマダラハナバチという種も、近隣の自然下では普通に目にする事が出来る。