10日ほど前に、近隣で見かけた蛾の幼虫である。
竹の棒で頭上のクヌギやコナラの木をバサバサしたら、降ってきた感じである。
既に丸々と太って、40ミリぐらいはありそうだった。
種名は割り出すのに手こずったが、チャイロキリガの幼虫である。
この日、同じ木からは、似た雰囲気のニトベエダシャクの幼虫が沢山降ってきたが、虫に関心のない普通の人の鑑識眼だと、おそらく一緒に片付けてしまう可能性がある。流石に、4年ぐらい昆虫を観察していると、何か違うと気が付ける勘(感覚)が養われているので、この1匹は、違うとスルーしなかった。
ちなみに、以下に、同時に降ってきたニトベエダシャクの幼虫をアップロードしてみる。
さて、チャイロキリガの幼虫の食草は、バラ科やカキノキ科やブナ科の樹木の葉である。上の個体が落ちてきた木も、コナラの木であった。
さて、このチャイロキリガの生息分布は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外は、朝鮮半島とロシア沿海州南部にはいるようである。