ちょうど1年前の今頃、庭の芝生の中の雑草を抜いていた時に、芝生の中から、こいつが這い出て来た。
前々から、芝の中に居る幼虫の正体が知りたかった私としては、こんなラッキーな事はなかった。我が家の芝生の中に棲息しているコガネムシの幼虫が何種類居るかは分からないが、少なくともその一種は、このアオドウガネで間違いないと思う。
アオドウガネと断定した理由は、鞘翅からはみ出している長毛の毛束が見て取れるからである。この特徴は、本種アオドウガネと近似種のドウガネブイブイの特徴であるが、ドウガネブイブイの方が、体色が緑というよりはもっと銅色をしている様に思われる。ドウガネブイブイの実物を見た事が無いが、燻んだ5円玉みたいな色合いの写真で、紹介されているものを目にする。
ちなみに、このアオドウガネは、元来は暖かい地域(本州中西部や九州や四国や南西諸島)だけで見られていた様だが、近年は関東でも普通に見られる種になって来ているらしい。南の宮古島では、主要作物のサトウキビの根をアオドウガネの幼虫が食し枯死させてしまうケースがよくあるらしく、誘引トラップ等による対策が取られているとの事である。
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