カナブン

私が住む地区にも、勿論カナブンは生息していると思うけど、取り敢えず先程、近隣の市で仕事の休み時間に見つけたカナブンの写真を投稿しておくことにする。

さて、私が虫の写真を撮っていると、我が子に限らず子供達が、「あそこにも、こんな虫がいるよ!」って教えてくれる事がある。そんな会話の中で、このコガネムシ科の昆虫達は、何故か子供達は、全てカナブンと表現する。きっと、親や先輩達から、この手のコガネムシ科の昆虫は全てカナブンと教え込まれているんだと思う。

実際は、カナブンと言う種類は、コガネムシ科の昆虫達の一部であり、大抵の場合、カナブンと認識されている昆虫達は正式にはカナブンでは無い。

カナブンと似たようなコガネムシ達との相違点を簡単にまとめると、身体的特徴としては、カナブンの方が頭部に特徴があって、動物のバクみたいな長い鼻を持っているように感じさせる。間違えそうなコガネムシ達も、少し同じような頭部は持っているのだが、その鼻みたいな頭部を長く伸ばしている瞬間を中々目にする機会をくれない。頭部の形状の丸みの感じも、カナブンとカナブンに間違われるコガネムシ科の甲虫達とは微妙に違う。また、上翅の付け根の蝶番みたいなイメージの所(小じゅん板)の小さな三角形のパートが、カナブンは大きな二等辺三角形で、一方のコガネムシ達の方は、くっきりしない小さな角の削れた正三角形みたいな形をしている。

また食性も大きく違い、カナブンの成虫が食べるのは、クヌギ等から滲み出て来る樹液。幼虫は、フカフカの腐葉土の中で育ち、腐葉土を食べて分解する。一方、コガネムシ達は。成虫が食べるものは植物の葉等。幼虫が食べるものは、種によって好みがあるようだが、あらゆる植物の根。

確かに、昔は、夏の風物詩のカブトムシやクワガタ探しの小冒険では、昼行性のカナブンには、子供達は出くわし、色とりどりのカナブン達を捕まえたものだった。しかし、雑木林で、樹液が出る木が少なくなってる昨今、カナブン自体の数も少なくなってきているのは否めない事実なのかもしれない。そして、私たちの地域で、人家周辺で普通に見かけるのは、益々カナブンでは無く、コガネムシの類である可能性が強くなってきているのも確か。

もし、緑に輝く虫や、似た形の虫を、一緒くたにカナブンと表現する大人が居たら、時代について行く感覚と正しい知識を身につけて行ってもらおう。そんな私も、コガネムシとカナブンの違いが分かったのは、一昨年からである。

2019年8月10日追記

私の家の近所の雑木林でも、樹液にやって来たカナブンを目にしたので、その写真を投稿する。写真を写した時、両サイドのカブトムシのメス達に何度も脚で押し出されそうになる中、必死に樹液に喰らい付こうとするカナブンが印象的だった。

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