クロウリハムシ

昨日、子供達を連れて、近所の里山を散策中に、このミニミニの甲虫が、葉を明らかに食害しているのが目に付いた。

その時に撮っておいた写真が以下のものである。

写真だと分かりづらいが、体長5ミリちょっとぐらいの甲虫である。ぱっと見て数匹が視界に飛び込んできたが、数の割には、食害の痕が目立っていた。

このとても小さな甲虫は、名前の通り、ウリ科の植物が好みらしく、ヘチマの花が集中的に食べられてしまったり、カーネーション(ウリ科なのか?)の花が、大打撃を受けた等の記事を読んだ。

この小さな甲虫の習性としては、集団で越冬(テントウムシも同じ)して、翌年の5月6月に産卵するようである。

また、今回載せた写真が良い例になっているが、葉を食べる時の食べ方に特徴があって、先ず葉に丸い筋を噛むことによって付けてから、その円の内側の葉っぱを食べ始めるらしい。これはトレンチ(塹壕)行動と呼ばれていて、植物が食べられまいとする本能からか、防御反応で精製する渋味を断ち切る為に、最初に堀(塹壕)を作って、渋味の進出を止めているとも、推測されている。

植物の渋味と昆虫による捕食の関係、人間が誕生する以前から脈脈と作り上げられてきたであろう相関関係。ちょっと面白いテーマに、出会った気がする。

アカサシガメ 幼虫 成虫

数日前に庭の草むしりをしていた時に、鬱蒼と雑草が茂る一帯を開拓中に、この派手な昆虫が現れた。

最初は、蜘蛛かと思い、蜘蛛で検索を続けるもヒットせず、そのうち、偶然にもサシガメの幼虫が、このような姿をしている事を知り、この幼虫がアカサシガメの幼虫であることが分かった。幼虫は、殺さずに放置したので、そのうち成虫になった姿を見せてくれればなと期待している。

ところで、皆さんは、サシガメなる昆虫を知っていたであろうか?正直、私は最近知った。ヒロヘリアオイラガの天敵として、外来昆虫であるヨコヅナサシガメなるサシガメが、かなり実績を上げるという研究論文の紹介を読んで、サシガメという昆虫を知った次第である。要は、肉食性のカメムシといったところなのかな。

鋭く突き出た口で、イモムシやケムシを始めとした小昆虫を突き刺し栄養分を吸汁する生態を持っている昆虫が、サシガメである。

1、2ヶ月前に、我が家の庭に、アカイラガの幼虫が大量発生してる投稿をしたが、その後、大きく育ったアカイラガの幼虫を、殆ど見る事がない。私の予想や期待以上に捕食者に食べられてしまっているのかなと想像し、今回の投稿の主役であるサシガメの仲間も一役買ってくれてるのかなと思うと、我が家の庭の重要な一員として、大切に付き合って行きたい昆虫として、今後も見守っていきたいと思う。

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2020年4月27日追記

最近、アカサシガメの成虫と思える個体に出会え写真に収めたので、アップしてみたく思う。

 

スケバハゴロモ

数日前の我が家の庭の清掃中に見つける。少しハート形に見える透け透けの翅が印象的だったので、直ぐに写真に収める。

体長は1センチぐらい。この昆虫が、好んで吸汁するのは、桑の木との事である。確かに、フィールドには、所々に野生の桑の木は存在している地域だが、我が家の庭には、桑の木は存在しない。好む食草も、臨機応変に代用が効くようである。

この昆虫も、今の時期にフィールドに出ると、ベッコウハゴロモと同じ様に、結構目にすることができる昆虫であることを、最近知った。

勿論、ウォーキングの速さで里山の畦道を歩いていても見つける事は出来ないだろう。たまに、どんな昆虫が居るんだろう、どんな植物が生えているんだろうと、ゆっくり観察して行ってこそ、視界に入ってくる昆虫なのではないか。