キジ

ひとつ前の投稿でキジムシロという植物の投稿をしたので、今回は、本物のキジの投稿をさせて頂く。

あの大きくって雄が派手な色彩のキジという鳥は、私の家の近隣市町村では、里山はおろか、そこいらの住宅地の中の耕作地でも意外と出会える鳥である。

冬場に、私の家の花壇にも潜んでいた事がある。出勤しようと車に乗り込もうとしたら、一目散に飛んで逃げて行った。家の前には往来の激しい道路があるし、周りは人家に囲まれている。あの巨体で飛んできたのか、少しづつ歩いてきたのか、夕方来たのか、明け方来たのか、その瞬間を目撃したかったものだ。

さて、キジの写真をと思ったが、流石にスマホでキジが鮮明に写せる距離まで近付くことは不可能である。という事で、今回は、キジの羽の写真をアップしてみる。小川の土手を散歩してたら、落ちていた。そして、拾おうと立ち止まったら、近くの常緑樹低木の足元から、雌が勢い良く羽ばたいていった。

凄い長い羽であった。ちなみに、先程ネットで、‘キジの羽‘で検索したら、キジの羽を販売するページが沢山ヒットしてきた。しかも、キジの羽の値段が、結構思ったより高い。同じように、近隣でたまに出逢うオオタカの羽が高いのは知っていたが、キジの羽もとは………

キジの雌は、大概、樹高5〜10メートルぐらいで横幅もある丸っこい樹形の常緑樹の地際の光の差し込まないような枝元を巣に選び、産卵・子育てしている。

東京都でレッドリストに入って入るようだが、ビルや住宅地がメインの都市部以外では、比較的目撃出来る鳥だと思う。この、理由は、おそらく各地で放鳥というものが定期的に行われているものと思われる。

古の昔は、鶏肉って言えば、このキジの事だったとの記事を読んだが、私の記憶には、このキジ肉を味わった記憶はない。野生のものは、硬くて噛み切れないんだろうなぐらいの予想は出来るが……地上でも空中でも、あの力強いスプリントダッシュ力を生み出す筋肉が柔らかそうな気はしない。

また、昔から、友達の家でニワトリやクジャクが飼われているのを見て憧れを抱き、私もキジなんか飼ってみたいなと妄想した時代があったが、たまたま親戚の家で、キジのケーン、ケーンという鳴き声を家の中から近距離で聞く機会があった。あまりに大きな音である事を知り、自然大好きな私でも、近くで共存するには煩いとの結論を導き出したのだった。

キジムシロ つくば市中部

最近、近所の里山を散策していて、地面に小さいけどメリハリのある黄色い花が咲いているのをよく目にする。

直ぐに野苺の仲間であろうと推測はつくが、野苺の仲間で黄色い花を咲かせるのは限られていて、ヘビイチゴの仲間のみである事を最近知った。

そして、以下の植物も、同じような黄色い花を咲かせているが、どうも少し雰囲気が違う。綺麗な株になっているし、花も頂芽の方に纏まって咲いている。

ヘビイチゴだと、地を這う感じで、花ももっと疎らにポツポツ咲く感じなのではないだろうか。

おそらく、キジムシロという植物ではないかと思う。キジムシロの名の由来は、鳥の雉子(キジ)の敷物というか座布団みたいなイメージから来ているらしいが、とても良いネーミングだと思う。実際に、雉子がこの植物の上に巣を作るとは思わないが、身近な動物への親近感(愛情)と心の余裕(ユーモア)を感じさせるネーミングだと思う。

こういう遊び心(心の余裕)って、大切だなって、しみじみ思う。

メスグロヒョウモン 幼虫 成虫

最近、タチツボスミレにハマっていて、昼時に時間があると、タチツボスミレを観察している事がある。

そして、林内のタチツボスミレの一つに、こんなオマケが付いていた。

タチツボスミレの葉に付いている時は、真っ直ぐに伸びていたが、地面の上に置いたら、丸まってしまった。直ぐに、タテハチョウの幼虫の一種か、テントウムシの幼虫だろうと思ったが、印象に残ったのは、長い触角であった。

この触角が長いという特徴を持ったタテハチョウの幼虫は、他にはミドリヒョウモンの幼虫が当てはまったが、この写真のものは、メスグロヒョウモンの幼虫のようである。

さて、メスグロヒョウモンの名前の由来は、成虫の蝶になった時の色合いが、雌と雄で全然違い、オスは所謂オレンジ系なのに、メスは黒青系であり、その雌の黒っぽい印象から来ているとのことである。

さっとネットで調べたら、四国や九州の幾つかの都道府県で、レッドリストに入れられているみたいである。

同じスミレ科の植物に寄生するツマグロヒョウモンなんかの幼虫は、よく日たなを移動している姿を見る事ができるのと比べると、このメスグロヒョウモンの幼虫に出会える確率はググッと低いのではと思う。

すぐさま、辺りのタチツボスミレを調べるが、短時間では、この1匹しか目に入らなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2020年6月7日追記

昨日、家から車で10分ぐらいのエリアを始めて散策していると、手入れされた畑の横に桑の巨木(?)が連なっている場所を見つけた。

ヒタチマイマイ他、幾つかのカタツムリの住処になっていたが、その桑の巨木の根元の藪に、大きな蝶が絡まるように止まっているのが目に留まった。

なんとか翅の表側も見たいと思っていたら、その期待に応えてくれた。

そして繋がった。メスグロヒョウモンという蝶であろうと。

黒い翅面を持っているのは、メスグロヒョウモンの名前からも分かるようにメス♀であり、雄の方は、オレンジの翅をしている。

成虫にであってみて、大きい蝶だなという印象が残った。

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2020年6月25日追記

数日前に、あのメスグロヒョウモンの幼虫と思しき幼虫を見つけた雑木林の林縁で、ヒメジオンの花から吸蜜しているとても大きい蝶を発見。

メスグロヒョウモンの雄なのではと思う。