タガラシ

本日午前中、近所の谷津田を散策している時に写していた黄色い花が咲く植物のうちの一つ。

名前は、タガラシと言うらしい。水田周りならどの水田にも生えてるというわけではなく、かなり湿ったような場所に生えてる気がする。ゆえに、常にオールシーズン水が滲み出ているような谷地の山肌の水田には生えているが、冬場には水が無くなるような平地の水田には、あまり無いのではと予想を立てているが真実は如何に。

タガラシを漢字で書くと、田辛子もしくは田枯らし。

田辛子説の説明としては、葉がピリッと辛く刺激性の成分が茎や葉に含まれているところから来てる。この刺激成分は、実際のところ、プレトアネモニンという有毒成分であり、もし誤食してしまうと胃や腸の粘膜をタダレさせてしまい、血便が出る可能性もあるということである。ひとつ前に投稿した同じキンポウゲ属のキツネノボタンにも、同じ成分は含まれている。

もう一つの田枯らし説を自分なりに説明してみると、基本、除草等の手入れが行き届いた水田からは消えて行く植物の気がするので、このタガラシが蔓延る水田は、人が耕作放棄したような水田かもしれないところから、耕作放棄が先かタガラシの進出が先かを、ニワトリが先か卵が先かの理論で、どっちでも良くなって、田枯らしという言葉に落ち着いたとも考えたい。

因みに、植物の世界を眺めた時に、前者の説と同じようなタイプには、イヌガラシ(犬辛子)なんかがあるし、後者の説に近いタイプにはヤブガラシ(藪枯らし)なんかが有り、どちらの説もあって良いのかなと思う。

キツネノボタン

本日午前中、近所の谷津田を散歩した時に撮っていた黄色い花が咲く植物。

ネットで調べた結果、キツネノボタンに行き着く。同時に、これが、キツネノボタンかと、少し感慨深いものがあった。出会ってみたい植物だったからである。

おそらく、キツネノボタンの名の由来は、この黄色い花を狐のボタンと洒落て擬えたのではと思うのだが、どうなのであろう。とにかく、こんなボタンがあったら、自分も付けてみたく思うのだが、変であろうか?

と、ここまで読まれた方の中には、キツネノボタンのボタンは、牡丹の葉に似てるからだよと思っている方が大半だと思う。私が、牡丹なる植物に縁がなく、牡丹の葉を知らなかった故の空想から来た上の仮説であり、真実は、野に咲く牡丹の葉に似た植物に狐を冠したが、正解だと思う。

ただ、時には、自分の感性を大切にする事も重要。私の中では、キツネノボタンは、狐のボタン(button)で行こう。

キリウジガガンボ

本日午前中、近所の谷津田を散歩した時に、終始ガガンボの飛翔を目にしていた。なんとか写真に収めようとチャレンジするのだが、止まってくれない。

散歩も終盤に差し掛かった頃、交尾中のペアを発見。これなら、動きが重そうで、止まったところで、シャッターチャンスが有りそうと行方を目で追っていたが、案の定、地面に降りたった。

ただ、何処に降り立ったかを確認出来ず、飛び立たれる前に闇雲にシャッターを押す戦法を撮ってみた。そして、奇跡的に辛うじて写っていたのが以下の写真。

写真は鮮明ではないし、典型的な特徴を捉えているとも思えないが、キリウジガガンボであろうと思う。この時期に水田周りでは、比較的見られるガガンボである。

キリウジガガンボのキリウジは、漢字で書くと切蛆らしく、幼虫の身体の特徴を言い当てているとのことである。そして、幼虫の餌はイネやムギの根ということで、稲の害虫として認識されている。

キリウジガガンボの幼虫の天敵って何だろう?

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2021年4月4日追記

昨晩、家の外灯下でキリウジガガンボの鮮明な写真が撮れたのでアップしておく。