昨日、子供達にせがまれて、近所の山林を探検した際に、この植物を見つけた。
直ぐにハナイカダだと分かる。
子供達を呼び、葉の上にある粒みたいのが花だと教えると、えーって感嘆の声を挙げている。ただ、お父さんには、子供達が本当に好奇心を抱いたか、お父さんを喜ばせるために、大袈裟なリアクションをしたかは見抜ける。ズバリ後者だろう。
さて、このハナイカダは、雌雄異株で、葉の上に咲く花も雄花と雌花で当然違いがある。
おそらく、下の写真の花が雄花だと思う。下の写真に写っているような昆虫達(セマダラハバチの一種)が吸蜜中に身体に付けた花粉を雌花に届けると受粉し、雌花が実になるのだと思う。
それにしても、このハナイカダという名前………こないだ家に来た近所の方が、家の庭からもぎったハナイカダの小苗をくれるのと一緒に、「昔の人は良い名前つけたもんね。素敵な名前だと思わない?」と同意を求められた事が有るが、本当に素敵な名前だと思う。
本当に風流な名前だと思う。と同時に、少しづつ風流な気持ちが、日本人の世代の移り変わりと共に薄らいできている勘がする。
グローバル社会になり、より地球規模での問題解決への連携の必要性が重要視されていく事になる近未来において、日本人にも、もっともっと世界標準の考え方が求められた方が良いと私は思う派である。
一方で、風流や侘び寂びや日本人ならではの自然観みたいなものは、絶対に日本人のアイデンティティーとして大切に育くみ続けていかなければならないと思う派でもある。