本日午前中、近所の谷地を散策してみた。色々な植物や昆虫に出会えたが、以下の昆虫もその一つ。
廃棄コンクリートの小破片みたいのが農道の脇に捨てられてる場所があり、ひっくり返してみたら、このゴミムシがいっぱい居た。辺りのコンクリート片の下には、かなりの確率で棲息していた。
予想はしていたが、このゴミムシも、れっきとしたへっぴり虫であり、すぐさま、オオホソクビゴミムシの時と同じようにガス噴出を見せてくれた。今回は、音もちゃんと聞いた(ただ印象に残ってはいない)し、捕まえてみようと指も近付けたので、指に残った匂いの方も多少嗅ぎ取る事ができた。この匂いも、嗅ぎ続けていれば、人間界でのドンピシャの匂いを思い出しそうだが、逃げ惑うミイデラゴミムシを写真に撮ることに必死になり、そんな時間は無かった。
因みに、このミイデラゴミムシから放出されるガスは、100度ぐらいの高音であるらしく、同時に人間の皮膚にはそれほど影響は出ないが、粘膜の部分は溶かしてしまうような成分も入っており、カエルに捕食された後に胃袋の中でこのガス放出がされると、カエルが吐き出してしまうようである。
そして、このミイデラゴミムシを調べていて、一番興味を惹いた事実は、このミイデラゴミムシの幼虫は、ケラの卵しか食べないという習性であったかもしれない。ゆえに、ケラのいない所には、ミイデラゴミムシは生息出来ないという事である。
因みに、辺りの水田からは、ジ……………という虫の鳴き声(結構大きな音)が所々から聞こえてきていたが、あれが、ケラの鳴き声なのかなと思いたい。
最後に、ミイデラゴミムシの名の由来は、滋賀県の三井寺に放屁合戦の戯画が保管されていて、そこから来ているのではとの説があるようである。