夏が近くと近隣の所々(決して至る所ではない)で、この2メートル以上になる大型の草を目にすることになる。
ケシ科に属する多年草であり、名前はタケニグサ。名前の由縁には2節あり、一つは茎が中空で竹に似ているからという事と、もう一つは、竹を柔らかくするために煮る時に一緒に入れていたからとの説である。
先ほど、この写真の個体の太い茎から枝分かれしている葉柄の部分を折って見たところ、完全な中空感は味わえず、思ったより組織が詰まっている気はした。ただ、滲み出て来るレモンイエローの汁の方が気になった。
竹を煮るということは、竹加工が盛んだった昔にはやってそうな気もするが、今のところ裏は取っていない。
さて、このタケニグサは背丈も葉も大きく目立つが、決してどんどん増えて行っている気はしない。家の徒歩圏内にも数本の株がある場所が何箇所か存在するが、拡がっているようには思えない。全然、共存出来る植物の気がする。
因みに、茎を折るとレモンイエローの汁が染み出してくると書いたが、組織内に幾つかのアルカロイド成分を含んでおり、有毒植物として認識されている植物でもある。
最後に裕に2メートル超えの背丈のあるタケニグサの写真をアップして、この投稿を締めくくることにする。