ジャノメチョウ 成虫

ちょうど6月の終わりから7月の半ばにかけて、この蝶を見かける。

雑木林に隣接する開けた草はらとかで見かける。

飛んでいる時は、かなり黒く見える。まぁ、実際、黒に近い焦茶色の蝶であるが……

名前はジャノメチョウ。この色が濃いのは雄であり、雌は、ひとまわり大きくて少し薄い色をしているようである。

このジャノメチョウのジャノメ(蛇の目)に当たる紋が、写真の個体は上翅に一個しか見えないがおそらく後翅で隠されていて見えてないだけかなと思われる。ただ、後翅にあるはずの二つの小さな紋が見えない気がする。この場所で、写真に撮った個体では、どの個体も後翅に蛇目紋らしきものは見えない気がする。この辺りの差異が、地域変異によるものなのか少し気になる。

さて、幼虫の食草はススキを筆頭にした幾つかのイネ科植物との事である。

そして、最後に各都道府県毎のレッドリストの観点から、このジャノメチョウを眺めてみると、絶滅危惧Ⅱ類に指定している県が3県、準絶滅危惧種に指定している県が3県。東京都などは、絶滅を宣言している………流石に絶滅はないだろうと思うが。

そして、この事実を知ってから、このジャノメチョウとのここ数年の出会いを思い出してみると、確かに、この時期に、今回と同じようなシチュエーションの場所で、ひらひらと飛んでいるのを、この場所以外思い出せない自分が居ることに気が付いた。

今後は、家の直ぐそばでも、このジャノメチョウの生息場所を発見してみたく思う。

シロスジアオヨトウ  成虫

先ほど、ふと立ち寄った近隣のホームセンターの駐車場に1匹の蛾の亡骸が転がっていることに気が付いた。

一瞬でスマホの写真に収めた。

サイズは、体長で2,5センチぐらいありそうで、決して小さくない。

名前は、直ぐにネットで調べたところ、気持ちいいぐらいに上の写真とドンピシャの写真が現れる。

という事で、上の蛾の名前はシロスジアオヨトウである。ヨトウガ亜科の仲間の中では、最大級のサイズと紹介している方もいらしたが、私も決して小さくはないと感じた。

幼虫の食草は、ギシギシやイヌタデ等、タデ科の植物との事である。

クロバネツリアブ

数日前に近隣の草はらで見つけ写真に撮っていた。

最初は、そのホバリングする飛び方から蛾のスカシバの仲間かと思ったが、写真を撮ろうと近づいた時に、アブの仲間である事に気が付いた。

体長は、2センチ弱ぐらい。名前は、外見的特徴から直ぐにクロバネツリアブと分かった。大分県のレッドリストでは、準絶滅危惧種に指定されているのも分かった。

ただ、生態の方は、あまりネット上の上位検索に出てこない。ただ、成長過程が寄生バエの一種なのではと思う。

因みに、名前のツリアブという部分は糸かなんかで釣って操ってるみたいな飛び方(要はホバリング)が出来る習性から来ているらしい。そして、同じ飛び方が出来る仲間を引っくるめて、ハエ目ツリアブ科という科が存在する。

最後に、上の写真のクロバネツリアブの直ぐ下にある白い点は、この個体の出した排出物である。